グリーンドリンクス
グリーンドリンクス(greendrinks)とは、イギリスで始まり世界に広まったイベントで[1]、環境やサスティナビリティー、働き方、地域活性化などのテーマに沿ったトークセッションやワークショップなどを食事などを楽しみながら行う[2]。それぞれ地域ごとにオーガナイザーが、テーマやイベントを企画する。主催する団体はNPO法人や企業、グループ、個人などがあり、それぞれのグリーンドリンクスは独立して運営している[3]。
概要
編集環境やエコ、サステナビリティー(持続可能性)などをテーマに市民が語り合うパーティー。世界の700を超える都市で開かれている。1989年にロンドンのパブで始まり、日本では東京や大阪、横浜、金沢など10都市以上で開かれている[1]。
沿革
編集- 1989年
- ロンドンのパブで始まる[1]。
- 2007年
- 秋田県秋田市において、第1回目のグリーンドリンクスが開催される[4] 。「greenz.jp」リニューアル記念パーティとして第1回目のグリーンドリンクス東京が開催される[5]。
- 2008年
- 横浜で、環境に関する活動を実施する団体・事業者やエコロジーに興味のある参加者が集う「green drinks Yokohama」が開催される[6]。
- 2011年
- 千葉県松戸市の松戸駅前のまちづくり「MAD City(マッドシティ)プロジェクト」が、green drinks 松戸をスタート[7]。横浜市では横浜コミュニティデザインラボとノガンが、「Yokohamaを楽しくするキーパーソンが 気軽につながる呑み会」として、green drinks yokohamaをスタート[8]
- 2013年
- 東京都世田谷区下北沢を拠点とする4つの地域メディアが集まり「green drinks下北沢 vol.2 地域メディアが複眼的に見る、今の下北沢」が開催。[9]
- 2014年
- 京都、東京、横浜、谷町、西条、石巻の6地域でそれぞれgreen drinksを展開するオーガナイザーが集まり「green drinks Japan サミット」を開催[10]。川崎市でもキーパーソンが集って、green drinks kawasakiが始まった[11]。
- 2017年
- 東京都渋谷区で、「渋谷をつなげる30人」プロジェクトがスタート。渋谷区の地域課題を、企業・行政・NPO・市民など様々なセクターから集まった30名がクリエイティブなアイデアで解決していく、まちづくりプロジェクトが発足。そこからgreen drinks Shibuyaへと発展した[12]。
- 2018年
- 静岡県静岡市のグリーンドリンクス静岡で、旧静岡市立青葉小学校で、旧校舎に自由に落書き体験できたり、体育館で音楽コンサートなど企画した[13]。
2020年
NPOグリーンズが、新型コロナウィルス感染拡大による外出自粛を受けて、オンラインイベント「green drinks STAY HOME !!!」を開始した[14]。
グリーンドリンクスのルール
編集グリーンドリンクスは、原則的に誰でも、各地域でオーガナイザーとして開催することができる。開催するにあたり、オーガナイザーが共有しているルールがある[15][16]。
- Open(オープン) — 誰でも参加できる。
- Freeform(自由)テーマは自由。
- Regular(定期開催)
- Simple to Organise(シンプル)
- Self-replicating(自己複製型)
- Local(ローカル)
- Agenda Free(自由な議論の場)
- Decentralised(分散型) — それぞれの地域で、それぞれの主催団体・企業のやり方でできる。
- Non Profit(非営利)
- Run Responsibly(責任のある運営)
- Fun(楽しい!)
- Start A Green Drinks in Your City(あなたのまちではじめよう)
日本のグリーンドリンクス
編集- グリーンドリンクス秋田 - 秋田県秋田市[17] (2007年開始)
- グリーンドリンクス東京 - 東京都 (2007年開始)
- グリーンドリンクス静岡 - 静岡県静岡市[18] (2010年開始)
- グリーンドリンクス横浜 - 神奈川県横浜市[8] (2011年開始)
- グリーンドリンクス松戸 - 千葉県松戸市[7] (2011年開始)
- グリーンドリンクス川崎 - 神奈川県川崎市[19] (2014年開始)
- グリーンドリンクス京都 - 京都府京都市[20] (2014年開始)
- グリーンドリンクス岡山 - 岡山県岡山市[21] (2016年開始)
- グリーンドリンクス渋谷 - 東京都渋谷区[22] (2017年開始)
- グリーンドリンクス大阪 - 大阪府大阪市[23]
- グリーンドリンクスひばりヶ丘 - 東京都西東京市
- グリーンドリンクス福岡 - 福岡県福岡市
- グリーンドリンクス柏 - 千葉県柏市
- グリーンドリンクス釜石 - 岩手県釜石市
脚注
編集- ^ a b c グリーンドリンクス - 朝日新聞2010年07月26日夕刊2社会(コトバンク)
- ^ “関内で「グリーンドリンクス」”. ヨコハマ経済新聞. (2016年7月3日) 2019年9月5日閲覧。
- ^ エコでソーシャルな飲み会「green drinks」の未来って? 6つの地域が“いま”と“これから”を見つめ直した「green drinks Japan サミット」 - グリーンズ(2014年9月20日)
- ^ “秋田の「グリーンドリンクス」が100回目 地ビール片手に交流深める”. 秋田経済新聞. 2020年5月16日閲覧。
- ^ 「green drinks Tokyo」の歴史 - グリーンズ
- ^ “BankARTで環境がテーマの「green drinks」-横浜で2年ぶり開催”. ヨコハマ経済新聞. (2010年2月26日) 2019年9月6日閲覧。
- ^ a b green drinks 松戸 vol.11 レポート - MAD City(2012年5月20日)
- ^ a b グリーンドリンクス横浜 vol.01 -Party Night Thinking- - ノガン
- ^ “Web Across green drinks下北沢”. Web Across. 2020年4月25日閲覧。
- ^ 「エコでソーシャルな飲み会「green drinks」の未来って? 6つの地域が“いま”と“これから”を見つめ直した「green drinks Japan サミット」 - グリーンズ(2014年9月20日)
- ^ “これまでのグリーンドリンクス川崎 | グリーンドリンクス川崎(green drinks kawasaki)”. 2019年10月2日閲覧。
- ^ グリーンズ, greenz jp. “5/18(木)green drinks Shibuya「シブヤ区のこれから」(ゲスト:澤田伸さん、小宮山雄飛さん、野村恭彦さん)”. greenz.jp. 2019年10月2日閲覧。
- ^ “うまれかわりの文化祭[静岡市葵区]|アットエス”. @S[アットエス]. 2019年10月15日閲覧。
- ^ “第1回 green drinks STAY HOME!!!『いかしあう働き方』(ナカムラケンタ×兼松佳宏)”. Peatix. 2020年4月25日閲覧。
- ^ グリーンズ, greenz jp. “green drinks Tokyo ! | greenz.jp | いかしあうつながり”. greenz.jp. 2019年10月15日閲覧。
- ^ せたがや, Green Drinks (2010年10月10日). “green drinks せたがや ブログ: The Green Drinks Code – 11のルール”. green drinks せたがや ブログ. 2019年10月15日閲覧。
- ^ “秋田の飲み会「グリーンドリンクス」が50回-延べ1000人が参加”. 秋田経済新聞. (2012年2月16日) 2019年9月6日閲覧。
- ^ グリーンドリンクス静岡
- ^ これまでのグリーンドリンクス川崎 - green drinks 川崎
- ^ グリーンドリンクス京都
- ^ ソーシャルって何なのか、グリーンズの小野さんに聞いてみよう。green drinks Okayamaをレポート! - グリーンズ
- ^ “「サステナブルなビジネスの現在地」”. シブヤ経済新聞. (2019年9月3日) 2019年9月6日閲覧。
- ^ “green drinks 大阪「関西を南からソーシャルデザインする!」”. Peatix. 2020年4月25日閲覧。
関連項目
編集- Greendrinks - 海外
- グリーンズ (NPO)