グリン郡 (ジョージア州)
グリン郡(英: Glynn County)は、アメリカ合衆国ジョージア州の南東部、大西洋岸に位置する郡である。人口は8万4499人(2020年)[1] 。郡庁所在地はブランズウィックであり、同郡で人口最大の都市である。
ジョージア州グリン郡 | |
---|---|
設立 | 1777年 |
郡庁所在地 | ブランズウィック |
最大の都市 | ブランズウィック |
面積 - 総面積 - 陸 - 水 |
1,516 km2 (585.17 mi2) 1,094 km2 (422.37 mi2) 422 km2 (162.80 mi2), 27.82% |
人口 - (2020年) - 密度 |
84,499人 |
標準時 | 東部: UTC-5/-4 |
ウェブサイト | www |
歴史
編集グリン郡は1777年2月5日に設立されたジョージア州最初の8郡の1つだった。郡名はイギリス庶民院議員であり、アメリカ独立の前にアメリカ植民地側を弁護したジョン・グリンに因んで名付けられた。ジェンキンスの耳の戦争の間に、グリン郡ではブラッディマーシュの戦いが起きた。ジェームス・オグルソープがフレデリカ砦を建設し、これが独立戦争の基地として使われた。グリン・アカデミーはジョージア州で2番目に古い学校である。
郡内には観光地として著名なシー諸島があり、ゴールデンアイルズと呼ばれるジェキル島、セントシモンズ島、シー島などがある。ジョージア州出身の詩人シドニー・ラニアがその海岸を「グリンの湿地」のなかで次のように謳った。
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郡の名前が付けられた旧グリンコ海軍航空基地は、第二次世界大戦の時に軟式飛行船と対潜水艦戦の主要基地だった。現在、連邦警官訓練センターが基地のそこそこの部分を主キャンパスとして使用している。
地理
編集アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は585.17平方マイル (1,515.6 km2)であり、このうち陸地422.37平方マイル (1,093.9 km2)、水域は162.80平方マイル (421.7 km2)で水域率は27.82%である[2]。
主要高規格道路
編集州間高速道路
編集- 州間高速道路95号線
アメリカ国道
編集- アメリカ国道17号線
- アメリカ国道25号線
- アメリカ国道82号線
- アメリカ国道341号線
ジョージア州道
編集- ジョージア州道25号線
- ジョージア州道25号線接続路
- ジョージア州道25号線支線
- ジョージア州道27号線
- ジョージア州道32号線
- ジョージア州道99号線
- ジョージア州道303号線
- ジョージア州道405号線
- ジョージア州道520号線
隣接する郡
編集人口動態
編集人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1790 | 413 | — | |
1800 | 1,874 | 353.8% | |
1810 | 3,417 | 82.3% | |
1820 | 3,418 | 0.0% | |
1830 | 4,567 | 33.6% | |
1840 | 5,302 | 16.1% | |
1850 | 4,933 | −7.0% | |
1860 | 3,889 | −21.2% | |
1870 | 5,376 | 38.2% | |
1880 | 6,497 | 20.9% | |
1890 | 13,420 | 106.6% | |
1900 | 14,317 | 6.7% | |
1910 | 15,720 | 9.8% | |
1920 | 19,370 | 23.2% | |
1930 | 19,400 | 0.2% | |
1940 | 21,920 | 13.0% | |
1950 | 29,046 | 32.5% | |
1960 | 41,954 | 44.4% | |
1970 | 50,528 | 20.4% | |
1980 | 54,981 | 8.8% | |
1990 | 62,496 | 13.7% | |
2000 | 67,568 | 8.1% | |
2010 | 79,626 | 17.8% | |
2020 | 84,499 | 6.1% | |
U.S. Decennial Census |
以下は2000年の国勢調査による人口統計データである。
基礎データ
人種別人口構成
先祖による構成
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年齢別人口構成
世帯と家族(対世帯数)
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収入編集収入と家計 |
スーパーファンド適用地
編集グリン郡には有害廃棄物と指定された17か所、実際に汚染が進行中の企業6か所、スーパーファンド適用となった場所4か所がある[3][4]。
ブランズウィック市市域の直ぐ外で「LCP化学」という施設を維持していたハンリン・グループは、1980年代半ばから閉鎖した1994年まで、タートル川の支流バービス・クリークと周辺の潮汐湿地に150トンの水銀を投棄したとして、有罪とされた。この事件で2人の役員が懲役刑を宣告された。
LCP施設は閉鎖した1994年にスーパーファンド適用地と宣言され、アメリカ合衆国環境保護庁により精密な調査が行われた。生化学者はセントシモンズ島のアメリカトキコウに水銀中毒を発見した。ここの海中から採られた魚、貝、蟹、海老や、鳥類にも有害金属が見つけられた。この調査で汚染源がLCPの工場であることを突きとめ、野生生物資源に対する被害の程度を文書化した。その結果絶滅危惧種法違反をハンリンとその事務所に適用することになった[5]。
その他のスーパーファンド適用地は次の通りである
2009年大量殺人事件
編集2009年8月29日、ジョージア州の歴史の中でも最悪の大量殺人事件が起きた。ニューホープ移動住宅駐車場のトレーラーの中で7人の遺体が見つかった。他に2人が重傷であり、そのうちの1人は病院で亡くなった。ガイ・ハインズ・ジュニアが殺人容疑で起訴され、裁判が進行中である。
都市と町
編集教育
編集郡内の公共教育はグリン郡教育学区が管轄している
脚注
編集- ^ “Quickfacts.census.gov”. 8 May 2024閲覧。
- ^ “Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
- ^ “Brunswick Pollution Overview (TOES)”. TOES-USA.org. 2007年12月1日閲覧。
- ^ “Glynn County Environmental Statistics”. Glynn Environmental Coalition. 2008年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年12月1日閲覧。
- ^ Link to EPA information
- ^ EPA link
- ^ EPA link
- ^ EPA link