グリア・グリムスレイ
経歴
編集米国ニューオーリンズ生まれ。声楽をLoyola University New Orleans及びジュリアード音楽院にて学ぶ。
1980年にヒューストン・グランド・オペラのモーツァルト『魔笛』にてオペラ・デビューした。1980年代に出演したピーター・ブルック演出による『カルメンの悲劇』のエスカミーリョ役にて注目を集める。
その後、1988年スコティッシュ・オペラでの『サロメ』でのヨカナーン、シアトル・オペラ、ケルン歌劇場、ヴェネツィア・フェニーチェ劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどで『ニーベルングの指輪』ヴォータン他、ワーグナー作品のバス・バリトン役に出演している。また、メトロポリタン歌劇場をはじめ、シカゴ・リリック・オペラ、サンフランシスコ・オペラ、ヒューストン・グランド・オペラなどを含む米国内の主な劇場、および欧米の主要劇場において、『トスカ』スカルピア男爵を務めたほか、マクベス、オランダ人、ヨカナーン、リゴレット、青ひげ、ドン・ピツァロ、クルヴェナールなどの諸役に出演した。
メトロポリタン歌劇場には、他にエスカミーリョ、テルラムント、アンフォルタスで出演している。日本には、2012年7月に行われた兵庫県立芸術文化センターの「佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2012 トスカ」のスカルピア男爵(斉木健嗣とダブルキャスト)で初訪日している。