クロロファシノン
クロロファシノン(英: Chlorophacinone)は有機塩素化合物の一種。抗凝固作用を持ち、殺鼠剤として用いられる。
クロロファシノン | |
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2-[2-(4-chlorophenyl)-1-oxo-2-phenylethyl]indane-1,3-dione | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 3691-35-8 |
PubChem | 19402 |
ChemSpider | 18286 |
KEGG | C18514 |
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特性 | |
化学式 | C23H15ClO3 |
モル質量 | 374.82 g/mol |
外観 | 白色結晶 |
融点 |
140℃ |
水への溶解度 | 100mg/l(20℃) |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
用途
編集血液凝固因子の合成を阻害することにより、ネズミをはじめとする小型哺乳類に対する毒性を有する。殺鼠剤としてフランスのローヌ・プーラン社が開発し、日本では1973年3月31日に農薬登録を受けた。「ネズコ」の商品名で販売され、農地や林地などで野ネズミに対する毒餌として仕掛けられる[1]。
安全性
編集日本の毒物及び劇物取締法では0.025%以下の製剤を除き劇物に分類される。半数致死量(LD50)はラットへの経口投与で20.5mg/kg、ウサギへの経皮投与で200mg/kg以上[2]。摂取すると腸管出血などの症状を生じる。
関連項目
編集脚注
編集- ^ 植村振作・河村宏・辻万千子・冨田重行・前田静夫著『農薬毒性の事典 改訂版』三省堂、2002年。ISBN 978-4385356044。
- ^ 製品安全データシート(安全衛生情報センター)
外部リンク
編集- 国際化学物質安全性カード クロロファシノン (ICSC:1756) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版