クレブシエラ・ニューモニエ
クレブシエラ・ニューモニエ(Klebsiella pneumoniae)とは、グラム陰性の桿菌で、日本では肺炎桿菌とも呼ばれる。口腔や腸管における常在菌で、環境中からも検出される[1]。しばしば呼吸器感染症、尿路感染症などを引き起こす。弱毒菌であるが、菌交代現象を起こし、感染症を引き起こし問題となる[2]。
クレブシエラ・ニューモニエ | |||||||||||||||||||||
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マッコンキー寒天培地上のコロニー
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Klebsiella pneumoniae (Schroeter 1886) Trevisan 1887 |
学名は属名がドイツの細菌学者Edwin Klebsへの献名で、種形容語がギリシア語で肺炎を意味するΠνευμονία(Pneumonia)に由来する。ラテン語風にクレブシエラ・プネウモニアエとも呼ぶ。
クレブシエラ属の基準種に指定されている。
大葉性肺炎の病態を取ることが多く、また胸部X線写真上では緊満性病変による葉間胸膜圧迫像(bulging sign)を形成することがある。治療には、第二・三世代セフェム系抗生物質やニューキノロン系抗菌剤が用いられる。
出典・脚注
編集- ^ 高畑薫,橋田修志,藤居敏 ほか、「東京都内の自家用井戸水における大腸菌群汚染状況」 日本食品微生物学会雑誌 1995年 12巻 2号 p.141-145, doi:10.5803/jsfm.12.141
- ^ 中家歩美、山﨑勝利、近藤孝美 ほか、「【原著】日本赤十字社和歌山医療センターでアウトブレイクが疑われた ESBL およびプラスミド性 AmpC 同時産生Klebsiella pneumoniaeに関する解析 (PDF) 」 日本臨床微生物学雑誌 2014年 Vo.24 No.2 p.131─137