クリーミングパウダーは、飲料や食品に添加してクリームの風味を醸す粉末製品[1]

カップコーヒーと、小袋に入った砂糖とクリーミングパウダー

概要

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牛乳クリームと比べた場合、保存性に優れている[1]。また、熱や酸にも強い[1]コーヒー紅茶などの飲料に添加し、コクや乳味感を付与するのに用いられる[1]

また、飲料に加える以外に、料理にも用いられる[1][2][3]

日本

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日本での歴史

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1950年代前半の日本は神武景気などの経済成長もあってコーヒーが身近な飲み物となり、喫茶店や家庭で飲まれるようになっていった。この頃は無糖練乳を利用することが多かったものの、開封後の日持ちが悪いことが課題となっていた[4]1961年森永乳業から「クリープ」が発売され、爆発的な売れ行きを記録する[4]

1969年、ネッスル(現・ネスレ日本)から日本初となる植物性クリーミングパウダー「ブライト」が発売開始される[2]

日本国内の主な商品の比較

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以下に、日本で販売されている主な商品についての比較表を挙げる(数字は2024年時点のもの)[1]

日本国内の主な商品の比較
メーカー名 商品名 主原料 カロリー(kcal) 脂質(g) スプーン1杯あたりの価格(円)
味の素AGF マリーム 水あめ植物油脂 16 0.95 約3.3
ネスレ日本 ブライト コーンシロップ、植物油脂 17 1.1 約3.5
森永乳業 クリープ 乳製品乳糖 15 0.8 約6.8
UCC上島珈琲 コーヒークリーミーカフェプラス デキストリン植物性脂肪 16 1.0 約11.5
カルディ クリーミーシュガーパウダー 砂糖、デキストリン、植物油脂 13.2 0.4 約4.9
セブンプレミアム まろやかクリーミングパウダー デキストリン、植物油脂 17 1.0 約2.1
トップバリュ クリーミーパウダー デキストリン、植物油脂 16 1.0 約2.1

出典

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  1. ^ a b c d e f 柏倉元太 (2024年5月6日). “【決定版】クリーミングパウダーとは?レシピからおすすめまで完全解説”. コーヒー豆研究所. 2024年10月23日閲覧。
  2. ^ a b 星有子 (2022年11月8日). “”誰でもできる身近なレシピ”がカギ”. 日経xwoman. 2024年10月23日閲覧。
  3. ^ フォルサ (2013年9月18日). “クリープを唐揚げやハンバーグに? 36種のレシピ掲載「Creap レシピブック」”. マイナビニュース. 2024年10月23日閲覧。
  4. ^ a b ロングセラー探訪:森永乳業「クリープ」 還暦迎えた乳由来ICP」『日本食糧新聞』2021年5月24日。2024年10月23日閲覧。

関連項目

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