クリストッフェル・イェーヘル
クリストッフェル・イェーヘル(Christoffel Jegher、1596年ころ生まれ、1652年か1653年に没)は、フランドルの版画家である。ピーテル・パウル・ルーベンスらの作品を版画にした。
クリストッフェル・イェーヘル Christoffel Jegher | |
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ルーベンス作の原画によるイェーヘルの版画 | |
生誕 |
1596年ころ アントウェルペン |
死没 |
1652年か1653年 アントウェルペン |
略歴
編集アントウェルペンで生まれた。1625年からフランス出身のクリストフ・プランタン(c.1520-1589)が経営する出版工房で木版工として働き、木彫や版画制作の仕事をし、そこで有力な画家のピーテル・パウル・ルーベンス(1577-1640)と知り合ったと推定される。
1627年か1628年から、アントウェルペンの聖ルカ組合に木彫家として登録された。1630年にルーベンスの工房に唯一の版画家として加わり、ルーベンスと共同で、ルーベンスの作品やルーベンスが選んだフランドルの巨匠たちの作品をイェーヘルが版画にした。1642年までに「概説(Breviarium)」と「ローマ・ミサ典書(Missale Romanum)」という2冊の版画集が出版された。
1630年からエラスムス・クエリヌス(1607-1678)の素描から版画を制作した。
息子のヤン・クリストッフェル・イェーヘル(Jan Christoffel Jegher: 1618-1666)も版画家になった。
作品
編集-
ルーベンスの『愛の園』の複製版画
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幼児期のキリストと洗礼者聖ヨハネ(ルーベンスの原画による)
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エジプト逃避途上の休息
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スザンナと長老たち(ルーベンスの原画による)
参考文献
編集- HYMANS H., Histoire de la gravure dans l’école de Rubens, Olivier, Brussel, 1879.
- LINNIG B., La Gravure en Belgique ou Notices biographiques sur les graveurs anversois, bruxellois et autres, depuis les origines de la gravure jusqu’à la fin du XVIIIe siècle, Antwerpen, Janssens Freres, 1911, p. 113.
- MEYERS L.M., “Rubens and the Woodcuts of Christoffel Jegher”, in: The Metropolitan Museum of Art Bulletin, vol. 25, nr.1, 1966, pp. 7-23.
- VAN HOUT, N., Copyright Rubens: Rubens en de Grafiek [tentoonstellingscatalogus], Antwerpen, Koninklijk Museum voor Schone * Kunsten, 12 juni 2004 - 12 september 2004, pp. 93- 106.
- SABBE M. De meesters van de Gulden Passer. Christoffel Plantin, Amsterdam, P.N. van Kampen & zoon, 1937, pp. 88 en 134.