クラン・アルパイン (3代)
クラン・アルパイン (SS Clan Alpine) はイギリスの貨物船。クラン・ライン社所有。1918年1月28日に進水し同年竣工。本船はクラン・アルパインと命名された3隻目の船である。
クラン・アルパイン | |
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基本情報 | |
船種 | 蒸気商船 |
船籍 | イギリス |
運用者 | Clan Line Steamers Ltd, ロンドン |
建造所 |
Greenock & Grangemouth Dockyard Co Ltd, グリーノック (建造番号: 379番) |
経歴 | |
進水 | 1918年1月28日 |
竣工 | 1918年 |
最後 | 1943年3月13日 沈没 |
要目 | |
トン数 | 5,442トン |
長さ | 410.2 feet |
幅 | 53.5 feet |
喫水 | 28.4 feet |
主機関 |
三段膨張式蒸気機関 627 nhp |
速力 | 11ノット |
乗組員 | 69人 |
積載能力 | 11,317 トンの貨物 |
第二次世界大戦中、クラン・アルパインはイギリス政府用の装備や補給品の輸送に使用された。1942年11月19日、セントヘレナに向けて航行中に雷撃され沈んだ客船シティ・オブ・カイロの救命ボート2隻を発見、乗っていた人を救助しセントヘレナまで運んだ。
OS44船団の1隻としてフィニステレ岬西方を航行中であった1943年3月13日に、クラン・アルパインはドイツ潜水艦U-107に雷撃された。OS44船団は、1943年3月6日にイギリスのリヴァプールを出発しウォルビスベイを経由してポートスーダンへ向かう船団であった。この時、クラン・アルパインは11,317トンの貨物を積んでいた。U-107は5時30分に魚雷を発射し、3隻の船に命中したと報告した。実際はクラン・アルパインを含め4隻に魚雷は命中した。修理も曳航を無理であったため、護衛のスループ スカボローの爆雷で沈められた。乗員はスカボローにより救助された後、別の船でジブラルタルへ運ばれた。乗員の死者は26人であった。