クラゲ刺傷
クラゲ刺傷(クラゲししょう)とは、クラゲによる受傷を指す。
特徴
編集クラゲには強弱の差はあるものの何かしらの毒素を保有しており、いくつかの種類はヒトの死亡例があるほど強い毒性を持っている[1]。そのためクラゲ類の毒素の解明は公衆衛生上も重要な意味を持つが、その毒素は極めて不安定で取り扱いにくく化学的性状の詳細がわかっていないものも多い[1]。
被害
編集クラゲの触手が接触した部位には、疼痛、発赤、腫脹などがみられる[2]。ハブクラゲやカツオノエボシなどの刺傷の場合には、刺された部位が火傷の跡のようになり長い間にわたり傷が残ることがある[1]。特にハブクラゲの刺傷では人の死亡例もある[1]。
応急措置
編集クラゲ類による受傷の応急処置は、海水で触手など付着物を洗い流し、樹脂製品など刺胞を防御するもので残余付着物を除去する[3]。症状がひどい場合には医療機関を受診する[2]。
脚注
編集- ^ a b c d 永井宏史「III-2. 刺胞毒とその利用」『日本水産学会誌』第71巻第6号、公益社団法人日本水産学会、2005年、989-990頁。
- ^ a b “学校保健 特別増刊号 学校での応急処置・対応”. 日本学校保健会. p. 29. 2024年1月2日閲覧。
- ^ クラゲに刺されたら...応急処置、治療法は?ハブクラゲ、アンドンクラゲ、カツオノエボシなど種類で違う - MEDLEY(メドレー)