クラウス・マケラ
クラウス・マケラ(Klaus Mäkelä, 1996年 - )は、フィンランドの指揮者、チェリスト。
クラウス・マケラ Klaus Mäkelä | |
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2022年 | |
基本情報 | |
生誕 |
1996年1月17日(28歳) フィンランド |
学歴 | シベリウス・アカデミー |
ジャンル | クラシック音楽 |
職業 | チェロ奏者、指揮者 |
経歴
編集1996年生まれ[1]。シベリウス・アカデミーでヨルマ・パヌラに指揮を、マルコ・ウルーネン、ティモ・ハンヒネン、ハンヌ・キースキにチェロを学ぶ[2][3][4]。チェリストとして数々のオーケストラと共演しつつ、10代の頃から指揮者として国内で頭角を現した[3]。
2016年には、音楽事務所ハリソン・パロットと契約した。なお、この時にはすでにヘルシンキ ・フィルハーモニー管弦楽団や、タピオラ・シンフォニエッタを指揮した経験があり、さらにチェリストとしてフィンランドの主要オーケストラと共演していた[5]。また、同年にはエーテボリ交響楽団を指揮してスウェーデンデビューを果たしている[6]。
2017年には、MDR交響楽団を指揮してドイツにデビューした[7]。また、のちに首席客演指揮者を務めることになるスウェーデン放送交響楽団にデビューした[8]。さらに、フィンランド国立歌劇場にてモーツァルト作曲の『魔笛』を指揮し、オペラデビューを果たした[9][† 1]。
2018年には、サントリーホールで行われた東京都交響楽団のプロムナード・コンサートにて、シベリウス作曲の『レンミンカイネンの帰郷』『交響曲第1番』などを指揮して日本デビューを果たした[1][11][12][13]。また、ミネソタ管弦楽団を指揮して北米デビューを果たすとともに[14]、のちに (2020年) 首席指揮者を務めることになるオスロ・フィルハーモニー管弦楽団にデビューした[13]。なお、同年より、タピオラ・シンフォニエッタのアーティスト・イン・アソシエーション[15]、ならびにスウェーデン放送交響楽団の首席客演指揮者に就任した[16]。
2019年には、バンベルク交響楽団[17][18]、クリーヴランド管弦楽団[19][20][21][22]、パリ管弦楽団[23][24]にデビューした。さらに、ハレ管弦楽団を指揮してイギリスデビューを果たした[25]。なお、指揮者エサ=ペッカ・サロネンとフィンランド国立歌劇場による『ニーベルングの指輪』のツィクルスにおいてアシスタントを務めた[9]。また、トゥルク音楽祭の芸術監督に就任した[26]。
2020年には、バイエルン放送交響楽団[27][28]、フランス放送フィルハーモニー管弦楽団[29][30]へのデビューを果たした。また、同年からオスロ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者およびアーティスティック・アドバイザーに就任するが、契約が開始される前に、契約期間が3年から7年へと延長された[31][32]。なお、同じく2020年にはNDRエルプフィルハーモニー管弦楽団[17][33]やミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団[18][34]、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団[17][35]などにデビューする予定であったが、新型コロナウイルスの影響でキャンセルとなった。
2020年6月、パリ管弦楽団の次期音楽監督に決定した。2020年秋から音楽顧問を務めた上で、2021年の秋に正式着任。
2022年6月、2027年からマケラがロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の首席指揮者に就任することが発表された[36]。
2024年4月2日、2027年9月から5年間、シカゴ交響楽団音楽監督に就任することが発表された。シカゴ交響楽団音楽監督就任についての所属マネジメント発表
使用楽器
編集演奏動画
編集初演作品
編集- エサ=ペッカ・サロネン『チェロ協奏曲』 - トルルス・モルクとオスロ・フィルハーモニー管弦楽団とともにノルウェー初演を担当した[38]。
- サウリ・ジノヴィエフ『バッテリア』 - 2019年にバンベルク交響楽団とともにドイツ初演を担当した[39]。
受賞
編集外部リンク
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b “クラウス・マケラ | 世界を変える新世代(ニューカマー)指揮者たち 第1回”. La Valse by ぶらあぼ (2019年4月19日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä” (ドイツ語). www.mphil.de. 2020年6月4日閲覧。
- ^ a b “コンサート詳細|NHK交響楽団”. www.nhkso.or.jp. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “KLAUS MÄKELÄ GUEST CONDUCTOR” (英語). Scottish Chamber Orchestra. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä signs to HarrisonParrott” (英語). HarrisonParrott (2016年4月5日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ “Mahler Foundation - Klaus Makela (1996)” (英語). Mahler Foundation. 2020年6月13日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä makes his German debut at MDR Musiksommer” (英語). HarrisonParrott (2017年8月11日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä debuts with Swedish Radio Symphony Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2017年9月8日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ a b “Klaus Mäkelä opera conducting debut with Finnish National Opera” (英語). HarrisonParrott (2017年11月17日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ “KLAUS MÄKELÄ MAKES HIS CONDUCTING DEBUT WITH FINNISH NATIONAL OPERA ORCHESTRA” (英語). HarrisonParrott. 2020年6月13日閲覧。。
- ^ “2020年度楽季ラインナップ発表 │ 東京都交響楽団”. 東京都交響楽団. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “クラウス・マケラ(指揮) 東京都交響楽団”. WEBぶらあぼ. 2020年6月4日閲覧。
- ^ a b “Klaus Mäkelä makes his Japanese conducting debut with Tokyo Metropolitan Symphony Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2018年5月4日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä makes his North American conducting debut with Minnesota Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2018年4月18日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä appointed Artist in Association with Tapiola Sinfonietta” (英語). HarrisonParrott (2017年9月13日). 2020年6月13日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä appointment at Swedish Radio Symphony Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2017年12月4日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ a b c “Klaus Mäkelä debuts with Bamberg Symphony Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2019年11月22日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ a b “Klaus Mäkelä conducts Schostakowitsch and Sibelius” (英語). Bamberger sinfoniker. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä returns to The Cleveland Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2019年10月17日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Mäkelä: brilliant Severance Hall debut leading The Cleveland Orchestra” (英語). bachtrack.com. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Cleveland Orchestra at Blossom: debuts for Mäkelä & Lozakovich (July 20)” (英語). Cleveland Classical (2019年7月23日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä debuts with The Cleveland Orchestra at Blossom Festival” (英語). HarrisonParrott (2019年6月28日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä debuts with Orchestre de Paris” (英語). HarrisonParrott (2019年6月11日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Orchestre de Paris” (英語). Philharmonie de Paris. 2020年6月7日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä's UK conducting debut” (英語). HarrisonParrott (2019年9月13日). 2020年6月7日閲覧。
- ^ “KLAUS MÄKELÄ AT TURKU MUSIC FESTIVAL & BALTIC SEA FESTIVAL” (英語). HarrisonParrott (2019年8月2日). 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä & Beatrice Rana” (英語). Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä conducts the Symphonieorchester des Bayerischen Rundfunks” (英語). HarrisonParrott (2020年2月17日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Sibelius n°1, Klaus Mäkelä - Vendredi 06 mars 2020 - 20h00 Maison de la radio - Auditorium” (フランス語). www.maisondelaradio.fr. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “MÄKELÄ AND MØRK WITH ORCHESTRE PHILHARMONIQUE DE RADIO FRANCE” (英語). HarrisonParrott (2020年2月28日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “OSLO PHILHARMONIC EXTENDS CONTRACT WITH NEW CHIEF CONDUCTOR KLAUS MÄKELÄ AHEAD OF FIRST SEASON” (英語). HarrisonParrott (2020年5月14日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä extends contract with Oslo Philharmonic” (英語). Ofo. 2020年6月14日閲覧。
- ^ “Sun, 7 Jun 2020 18:30 CANCELLED: NDR Elbphilharmonie Orchestra / Klaus Mäkelä” (英語). www.elbphilharmonie.de. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Konzert: López, Poulenc, Sibelius,” (ドイツ語). Die Münchner Philharmoniker. 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Epic romance” (英語). LPO. 2020年6月7日閲覧。
- ^ >“Klaus Mäkelä, 26, Takes Podium at Storied Concertgebouw Orchestra” (英語). ニューヨーク・タイムス (2022年6月10日). 2022年6月21日閲覧。
- ^ “Mahler Foundation - Klaus Makela (1996)” (英語). Mahler Foundation. 2020年6月13日閲覧。
- ^ “Mäkelä and Mørk in Oslo and Paris” (英語). HarrisonParrott (2020年2月7日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä debuts with Bamberg Symphony Orchestra” (英語). HarrisonParrott (2019年11月22日). 2020年6月4日閲覧。
- ^ “Klaus Mäkelä awarded a Finnish National Prize” (英語). HarrisonParrott (2019年12月11日). 2020年6月4日閲覧。