クイナリア
クイナリア(ラテン語: quinaria)は古代ローマの容積の単位。複数形はクイナリアエ(ラテン語: quinariae)。ローマ水道の水量は、最小の鉛管"5-pipe"(管径d=2.3cmの管)の倍数によって表現され、"5-pipe"の鉛管1本の給水量を1クイナリアとした。
これを現代の「流量単位」に換算するにあたり、平均的なローマ水道の水頭(水圧を示す水柱高さ)を推定する必要がある。1916年にClaudio Di Fenizioは、最低水頭 h=12cmと推定し1クイナリアを41.5m3/日(0.48 L/sec)とした。これをh=10cmとした主張もあり、その場合1クイナリアは38m3/日(0.44 L/sec)となる。Taylorはこれらの議論より、1クイナリアを32.8m3/日(0.38 L/sec)と主張した[1]。
1 quinaria = 32.8 m3/日 〜 41.5 m3/日