クアドリシクラン
クアドリシクラン(英: Quadricyclane)は、太陽エネルギーの変換やロケットエンジンの推進剤への添加剤として利用される歪みを有する多環状炭化水素である。これらの使用法は限られており、分子の分解の温度は400度C以下と相対的に低い。
クアドリシクラン | |
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別称 quadricyclo[2.2.1.02,6.03.5]heptane, tetracyclo[2.2.1.02,6.03,5]heptane | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 278-06-8 |
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特性 | |
化学式 | C7H8 |
モル質量 | 92.14 g/mol |
密度 | 0.982 g/cm3 |
融点 |
−44 °C, 229 K, -47 °F |
沸点 |
108 °C, 381 K, 226 °F (at 987 hPa) |
水への溶解度 | Insoluble |
危険性 | |
Rフレーズ | R11 R23 |
Sフレーズ | S16 S29 S33 S45 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
反応
編集クアドリシクランは、アセトフェノンのような増感剤が存在する場合に光反応によりノルボルナジエンから得られる構造異性体である[1]。
脚注
編集- ^ Gregory W. Sluggett, Nicholas J. Turro, and Heinz D. Roth (1997). “Rh(III)-Photosensitized Interconversion of Norbornadiene and Quadricyclane”. en:J. Phys. Chem. A 101: 8834–8838. doi:10.1021/jp972007h.