キャラメル』(アラビア語原題: سكر بنات ラテン文字化: Sukkar Banat スッカル・バナート 英題: Caramel[1]は、2007年製作のレバノン映画。監督および主演は、ナディーン・ラバキーによる[2]。タイトルの由来であるキャラメルは、中東ではムダ毛処理に使う。砂糖、レモン汁、水を煮詰め、水飴状にしたもので、皮膚に接着してムダ毛と一緒に剥がすのである。タイトルには、甘味と塩気と酸味があるキャラメルで、時には火傷(やけど)するということも含んでいる。

キャラメル
سكر بنات
監督 ナディーン・ラバキー
脚本 ナディーン・ラバキー
ジハード・ホジェイリー
ロドニー・アル=ハッダード
製作 アンヌ=ドミニク・トゥーサン
出演者 ナディーン・ラバキー
音楽 ハーレド・ムザンナル
撮影 イヴ・サフナーウィー
編集 ロール・ガルデット
配給 日本の旗 セテラ・インターナショナル
公開 レバノンの旗 2007年8月9日
日本の旗 2009年1月31日
上映時間 96分
ドルビーSRD
製作国 レバノンの旗 レバノン
フランスの旗 フランス
言語 アラビア語
フランス語
テンプレートを表示

ストーリー

編集

ベイルートにあるヘアエステサロンのオーナーのラヤールは、30歳の独身。仕事が手につかず恋人の電話を待ち焦がれる。ラヤールは恋人が忘れた財布から、恋人の妻子の写真を発見する。サロンのヘア担当ニスリンは、婚約者に隠しごとがある。シャンプー担当リマは、不思議な顧客女性に心奪われる。既婚女性ジャマルはサロンの常連で、俳優オーディションに明け暮れる。サロンの向かいの住人ローズは、姉の世話に悩む。登場人物たちは明るく振る舞いつつ、それぞれの秘密を抱えながら、人生を展開させる[3][4][5][6]

キャスト

編集
  • ラヤール(サロンのオーナー): ナディーン・ラバキー
  • ニスリン(サロンでヘア担当): ヤスミーン・アル=マスリー
  • リマ(サロンでシャンプー担当): ジョアンナ・ムカルゼル
  • ジャマル(俳優志望): ジゼル・アウワード
  • ローズ(仕立て屋): シハーム・ハッダード

受賞等

編集

脚注

編集
  1. ^ سكر」(スッカル)は砂糖。「بنات」(バナート)は女子・複数形。
  2. ^ アラビアン・ビューティーことナディーン・ラバキーは、『キャラメル』の成功により、アラビアン・ビジネス誌の「世界で最もパワフルなアラブ人100人」で、女性のトップ5に選出。
  3. ^ キャラメル ストーリー シネマトゥデイ
  4. ^ キャラメル 解説 オールシネマ
  5. ^ 小さなエステサロンで描かれる女たちの人生模様 シネマぴあ
  6. ^ キャラメル 作品情報 エイガ・ドット・コム

外部リンク

編集