キャップ積
代数トポロジーにおいて、キャップ積(英: cap product)は次数 p のチェインと次数 q ≤ p のコチェインから次数 p − q の新しいチェインを作る手法である。キャップ積は1936年にEduard Čechにより、1938年にHassler Whitneyにより独立に導入された。
定義
編集X を位相空間とし R を係数環とする。キャップ積は特異ホモロジー及びコホモロジー上の双線型写像
であって以下のように定義される。特異チェイン と特異コチェイン に対し
とする。ここで、表記 は単体写像 の底のベクトルによって張られる面への制限を表す。単体を参照。
Equations
編集キャップ積のバウンダリは次で与えられる:
写像 f が与えられると誘導された写像は次を満たす:
キャップ積とカップ積は次で関係づけられる:
ただし
- , and
最後の式の面白い結果として、 は右 加群になる。
関連項目
編集参考文献
編集- Hatcher, A., Algebraic Topology, Cambridge University Press (2002) ISBN 0-521-79540-0. Detailed discussion of homology theories for simplicial complexes and manifolds, singular homology, etc.
- slant product in nLab