キバナシャクナゲ(黄花石楠花、学名: Rhododendron aureum)は、ツツジ属シャクナゲ亜属低木である。

シャクナゲ亜属
キバナシャクナゲ (2006年8月・白馬乗鞍岳)
分類
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
: ツツジ目 Ericales
: ツツジ科 Ericaceae
: ツツジ属 Rhododendron
: キバナシャクナゲ R. aureum
学名
Rhododendron aureum Georgi (1775)[1]
和名
キバナシャクナゲ
英名
yellow-flowered rhododendron

分布

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シベリア東部・満洲・朝鮮半島北部・樺太千島列島カムチャツカなど東アジアの寒冷地に広く分布する。

日本では北海道から中部地方までの高山帯から亜高山帯上部にかけて自生する高山植物である。名前のとおり、淡い黄色の花を咲かせる。分布域がアズマシャクナゲハクサンシャクナゲよりさらに高地であり、生息環境が厳しいため樹高は3~40cmにしかならない。

北海道倶知安町の町花となっている[2]。広く植栽に用いられ、ロックガーデンに植えられるほか、盆栽の材料にもなっている[3]

品種

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八重咲きの品種をヤエキバナシャクナゲR. aureum Georgi f. senamense (Y.Yabe) H.Hara)、花の白い品種をゴシキシャクナゲR. aureum Georgi f. albiforum S.Watan.)と称することがある。

脚注

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  1. ^ 米倉浩司・梶田忠 (2003-). “Rhododendron aureum Georgi キバナシャクナゲ(標準)”. BG Plants 和名−学名インデックス(YList). 2024年6月23日閲覧。
  2. ^ 町の概要 | 町のプロフィール
  3. ^ 辻井達一『続・日本の樹木』中央公論新社〈中公新書〉、2006年2月25日、162頁。ISBN 4-12-101834-6