ガウダパーダ
ガウダパーダ (サンスクリット語: गौडपाद; Gauḍapāda)[1]は6世紀ごろのヒンドゥー哲学の哲学者およびヴェーダーンタ学派の学匠[2][3]。 彼の生涯には不明な点が多いが、シャンカラなど後世の思想家にも影響を与えている[4][5]。
गौडपाद ガウダパーダ | |
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ガウダパーダの座像 | |
著名な実績 | マーンドゥーキヤ・カーリカー、シュリ・ガウダパーダチャールヤ・マータ |
宗教 | ヒンドゥー教 |
概要
編集ガウダパーダは「マーンドゥーキヤ・カーリカー」の編者である。(ただし、ガウダパーダが一人で書いたものかは疑わしいとする研究者もいる[4]。)「マーンドゥーキヤ・カーリカー」は「ガウダパーダのカーリカー」とも呼ばれる[6]、4章215のカーリカー(詩句)から成る[7][8][9]。 この詩集には仏教の用語もあり、ガウダパーダは仏教にも影響を受けているとされるが[9]、彼の教義は仏教ではなくヴェーダーンタ学派のものである[2][10][11]。最初の3章はシャンカラに始まるヴェーダーンタ学派の不二一元論に影響を与えている。マーンドゥーキヤ・ウパニシャッドが含まれていることから、ドヴァイタ・ヴェーダーンタ派やヴィシシュト・ヴェーダーンタ派では有効な聖典の一つとなっている[8][12]。また、南インドで最古のマータ(僧院)であるシュリ・ガウダパーダチャールヤ・マータ(サンスクリット: श्री संस्थान गौडपदाचार्य मठ, Śrī Sansthāna Gauḍapadācārya Maṭha)の設立者でもある[13][14]。
脚注
編集- ^ Raju 1971, p. 177.
- ^ a b Potter 1981, p. 105.
- ^ TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, page 114
- ^ a b Potter 1981, p. 103.
- ^ Sarma 2007, pp. 125–126.
- ^ Nakamura 2004, p. 308.
- ^ Potter 1981, pp. 106–111.
- ^ a b TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, pages 114-115
- ^ a b 湯田豊 (2001). “ガウダパーダのカーリカー ー新しい翻訳ー”. 人文学研究所報 = Bulletin of the Institute for Humanities Research / 神奈川大学人文学研究所 編 34: 53.
- ^ TRV Murti (1955), The central philosophy of Buddhism, Routledge (2008 Reprint), ISBN 978-0-415-46118-4, pages 116
- ^ Nakamura 2004, p. 311.
- ^ Gaudapada, Devanathan Jagannathan, University of Toronto, IEP
- ^ Shri Gowdapadacharya & Shri Kavale Math (A Commemoration volume). p. 10
- ^ “Archived copy”. 25 December 2018時点のオリジナルよりアーカイブ。25 January 2013閲覧。