カール・フォンタナ
カール・フォンタナ(Carl Fontana、1928年7月18日 - 2003年10月9日)は、アメリカのジャズ・ミュージシャン。トロンボーン奏者。
カール・フォンタナ Carl Fontana | |
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カール・フォンタナ(1989年) | |
基本情報 | |
出生名 | Carl Charles Fontana |
生誕 | 1928年7月18日 |
出身地 | アメリカ合衆国 ルイジアナ州モンロー |
死没 | 2003年10月9日(75歳没) |
ジャンル | ジャズ |
職業 | ミュージシャン |
担当楽器 | トロンボーン |
活動期間 | 1940年 – 2000年 |
来歴
編集1928年7月18日、ルイジアナ州モンローに生まれる。サックスとヴァイオリンの演奏家であった父親からジャズを学び、高校在学中には父親のバンドに出演することもあった。その後、ルイジアナ大学モンロー校に入学し、同校に2年通ったのちルイジアナ州立大学に転入し、音楽教育学の学士号を取得し卒業した。
卒業の翌年(1951年)、ウディ・ハーマンのバンドにレギュラー・メンバーであるアービー・グリーンの代役として出演し、本格的なプロ活動を開始する。このとき、ウディ・ハーマンから即興演奏の技術を高く評価され、アービー・グリーンがバンドに復帰した後もレギュラー・メンバーとして残ることができた。
ウディ・ハーマンのバンドに3年所属したのち、フォンタナは1954年にライオネル・ハンプトンのバンドに加わり、その後はスタン・ケントンのバンドにも参加している。スタン・ケントンのバンドではアルバム3枚に参加し、同バンドに所属していたカイ・ウィンディングと共演を果たしている。
これらのバンドとともに数多くのツアーやレコーディングをこなすにつれ、フォンタナは抒情的で独創的なソリストとして知られるようになる。彼の流れるようなプレイスタイルは、J・J・ジョンソンやフランク・ロソリーノなど、これまでのジャズ・トロンボーン奏者のスタイルとは大きく異なるものであった。特に、彼の代名詞とも言える「ドゥードル・タンギング」という奏法は、多くのジャズ・トロンボニストに絶賛された。この奏法は、それまでスライド・トロンボーンでは演奏不可能と思われた速いテンポにおいても滑らかに演奏することを可能にした。
ディスコグラフィ
編集(選定)
- Carl Fontana / The Great Fontana (1985年、Uptown)
- Jiggs Whigham & Carl Fontana / Nice 'n' Easy (1997年、TNC JAZZ)
- The Carl Fontana - Arno Marsh Quintet / Live at Capozzoli's (1997年、Woofy Production)
- The Carl Fontana - Arno Marsh Quintet / Live at Capozzoli's Vol.2 (1997年、Woofy Production)
- The Carl Fontana - Arno Marsh Quintet / Live at Capozzoli's Vol.3 (1997年、Woofy Production)
- The Carl Fontana Quartet / Live at Capozzoli's (1998年、Woofy Production)
- The Carl Fontana - Andy Martin Quintet / Live at Cappozzoli's (1998年、Woofy Production)
- The Hungarian Jazz Trombone Company with Carl Fontana / First Time Together (1998年、Budapest Music Center)
- Carl Fontana & Jiggs Whigham / Keepin' Up With The Boneses (2000年、TNC JAZZ)
- Allen Hermann & Carl Fontana / The Jazz Trombone (2001年、Sea Breeze)