カロン (化学)
カロン(Calone)またはメチルベンゾジオキシエピノン(Methylbenzodioxepinone)は、ファイザーが1966年に発見した。海やオゾンの風味の新鮮な海岸の香りの印象を与えるために用いられる。カロンの構造は、数種の褐藻がフェロモンとして分泌するエクトカルペンの構造と似ている。
カロン (化学) | |
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7-Methylbenzo[b][1,4]dioxepin-3-one | |
別称 Calone 1951; Watermelon ketone; Methylbenzodioxepinone | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 28940-11-6 |
ChemSpider | 107218 |
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特性 | |
化学式 | C10H10O3 |
モル質量 | 178.18 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
カロンは、若干花の香りも入った強い「潮風」の香りを持つ珍しい物質である。1980年代から、新鮮なオゾンの香りを持つ、香料の添加物として用いられ、1990年代からは、香水の主要成分としても用いられるようになった。