カルバドックス
カルバドックス (英: carbadox) は、主に家畜の細菌性下痢症の予防・治療薬として使用されてきた抗生物質である。キノキサリン誘導体の代表的な薬物。グラム陰性菌に対して効果が高い。平成15年の再評価の際、遺伝毒性発がん物質であることがわかり、使用が中止になった。カルバドックスはカナダ政府により食用の家畜の飼料への添加を禁止されている。EUではいかなる水準においてもカルバドックスの使用を禁止している。アメリカ合衆国では食肉処理の42日前までのブタでの使用を認可している。
カルバドックス | |
---|---|
(2E)-2-[(1,4-ジオキシドキノキサリン-2-イル)メチレン]ヒドラジンカルボン酸メチル | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 6804-07-5 |
PubChem | 5353472 |
EC番号 | 229-879-0 |
RTECS番号 | FE2779000 |
| |
特性 | |
化学式 | C11H10N4O4 |
モル質量 | 262.22 g/mol |
外観 | 黄色の結晶 |
密度 | 1.44 g/cm3 |
融点 |
239.5 °C |
水への溶解度 | 不溶 |
危険性 | |
EU分類 | F, T |
R/Sフレーズ | R45, R11, R22, S53, S45 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
関連項目
編集外部リンク
編集- Canadian Food Inspection Agency's Carbadox notice
- 国際化学物質安全性カード カルバドックス (ICSC:1510) 日本語版(国立医薬品食品衛生研究所による), 英語版