カリン (小惑星)
小惑星
カリン (832 Karin) は小惑星帯に位置する小惑星である。ハイデルベルクのケーニッヒシュトゥール天文台でマックス・ヴォルフによって発見された。
カリン 832 Karin | |
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仮符号・別名 | 1916 AB |
分類 | 小惑星 |
軌道の種類 | 小惑星帯 (カリン族) |
発見 | |
発見日 | 1916年9月20日 |
発見者 | マックス・ヴォルフ |
軌道要素と性質 元期:2008年11月30日 (JD 2,454,800.5) | |
軌道長半径 (a) | 2.864 AU |
近日点距離 (q) | 2.639 AU |
遠日点距離 (Q) | 3.088 AU |
離心率 (e) | 0.078 |
公転周期 (P) | 4.85 年 |
軌道傾斜角 (i) | 1.01 度 |
近日点引数 (ω) | 118.94 度 |
昇交点黄経 (Ω) | 254.50 度 |
平均近点角 (M) | 354.19 度 |
物理的性質 | |
直径 | 19.2 km |
自転周期 | 18.35 時間 |
スペクトル分類 | S |
絶対等級 (H) | 11.18 |
アルベド(反射能) | 0.160 |
色指数 (B-V) | 0.830 |
色指数 (U-B) | 0.390 |
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スウェーデン・ヴァーサ朝の第4代国王であるエリク14世の王妃カリン・モンスドッテルにちなんで命名された。
カリンは、コロニス族のうち90個ほどの若い小惑星からなるカリン族というサブグループの中で最も大きい。これらは約580万年前に、より大きな小惑星の衝突が起こって生じたものだと考えられている[2]。
カリン族は2002年に発見された。2003年にはすばるを用いてカリンの近赤外線観測が行われ、表面に宇宙風化の進んだ古い部分(S(IV)型小惑星のスペクトルを示す)と、宇宙風化していない新しい部分(L6普通コンドライトのスペクトルを示す)があることがわかった[3]。その他にも、いくつかのカリン族小惑星の光度曲線が観測されている[4][5]。
関連項目
編集出典
編集- ^ David Nesvorný, Brian L. Enke, William F. Bottke, Daniel D. Durda, Erik Ashaug & Derek C. Richardson Karin cluster formation by asteroid impact, Icarus 183, (2006) pp 296-311.
- ^ D Nesvorný, WF Bottke Jr, L Dones, HF Levison: The recent breakup of an asteroid in the main-belt region, Nature, 2002
- ^ すばる望遠鏡を用いた小惑星カリンの分光観測/佐々木貴教、佐々木晶、渡部潤一、関口朋彦、河北秀世、布施哲治、高遠徳尚
- ^ カリン族小惑星の光度曲線観測/デルマワン・ブディ、中村士、吉田二美、柳沢俊史、佐藤祐介 2003年木曽シュミットシンポジウム
- ^ 若い小惑星族の光度曲線/伊藤,吉田,Dermawan 日本惑星科学会誌Vol.13.No.4,2004
外部リンク
編集- カリンの軌道要素(JPL、英語)
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