カモハクチョウ

鳥の一種

カモハクチョウ(鴨白鳥、Coscoroba coscoroba)は、カモ目カモ科カモハクチョウ属に分類される鳥種。本種のみでカモハクチョウ属を構成する[3]

カモハクチョウ
カモハクチョウ
カモハクチョウ Coscoroba coscoroba
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: カモ目 Anseriformes
: カモ科 Anatidae
: カモハクチョウ属
Coscoroba Reichenbach, 1853[2]
: カモハクチョウ C. coscoroba
学名
Coscoroba coscoroba (Molina, 1782)[1][2]
和名
カモハクチョウ[3]
英名
Coscoroba swan[1][3]

分布

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アルゼンチンウルグアイチリパラグアイブラジル[1]

春季にアルゼンチンやチリで繁殖し、冬季になるとアルゼンチン北部・ウルグアイ・ブラジル南部・パラグアイなどへ北上し越冬する[3]

形態

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翼長42.7 - 48センチメートル[3]。眼先の皮膚が裸出しない[3]。尾羽は短く丸みを帯びる[3]。全身の羽衣は白い[3]。翼は短く幅広い[3]。外側初列風切の先端は黒い[3]

嘴は幅広く、色彩は赤い[3]。趾の間には水かきが発達する[3]。後肢はピンク色[3]

雛の綿羽は白く、頭部や背・肩・翼などに灰黒色の斑紋が入る[3]。オスの成鳥は虹彩が赤や黄色で、幼鳥やメスの成鳥は虹彩が暗褐色[3]

生態

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湖沼に生息する[3]。小規模な群れを形成して生活するが、越冬地では200 - 300羽に達する大規模な群れを形成することもある[3]

主に水生植物や種子を食べるが、昆虫甲殻類なども食べる[3]。水辺や浅瀬を徘徊し、採食を行うことが多い[3]

繁殖様式は卵生。浅瀬にヨシなどを積み重ねた巣を作り、4 - 7個(平均6個)の卵を産む[3]。抱卵期間は約35日[3]

人間との関係

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日本では1976年京都市動物園が初めて飼育下繁殖(孵化・生育を含む)に成功した[4]。1980年現在恩賜上野動物園野毛山動物園広島市安佐動物公園などでも繁殖例がある[3]

画像

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参考文献

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  1. ^ a b c d BirdLife International. 2012. Coscoroba coscoroba. The IUCN Red List of Threatened Species 2012: e.T22679866A40126139. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2012-1.RLTS.T22679866A40126139.en. Downloaded on 08 June 2016.
  2. ^ a b Screamers, ducks, geese & swans, Gill F & D Donsker (Eds). 2015. IOC World Bird List (v 6.2). doi:10.14344/IOC.ML.6.2 (Retrieved 8 June 2016)
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v 「カモハクチョウ属」『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』黒田長久、森岡弘之監修、財団法人東京動物園協会、1980年、23頁。
  4. ^ 前田一夫・小島一介 「カモハクチョウの繁殖」『世界の動物 分類と飼育 (ガンカモ目)』黒田長久、森岡弘之監修、財団法人東京動物園協会、1980年、114-118頁。

関連項目

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