カム・オン
「カム・オン」(Come On)は、チャック・ベリーの楽曲。1961年、シングル「Go Go Go」のB面曲として発表された。シングルは全米ではチャートインしなかったが、全英では38位を記録している[1]。後述するローリング・ストーンズ他、様々なアーティストによってカバーされている。
ローリング・ストーンズのカバー
編集「カム・オン」 | ||||
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ローリング・ストーンズ の シングル | ||||
B面 | アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド | |||
リリース | ||||
規格 | シングル | |||
録音 | 1963年5月10日 | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | デッカ | |||
作詞・作曲 | チャック・ベリー | |||
プロデュース | アンドリュー・ルーグ・オールダム | |||
チャート最高順位 | ||||
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ローリング・ストーンズ シングル 年表 | ||||
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解説
編集ローリング・ストーンズは、デビューシングルとしてこの曲をカバーし、1963年6月に発売した(B面はウィリー・ディクスンのカバー「アイ・ウォント・トゥ・ビー・ラヴド」)。全英チャートで21位を記録した[2]。B面曲共々、ギターはキース・リチャーズが担当し、ブライアン・ジョーンズはハーモニカで参加している(「カム・オン」ではビル・ワイマンと共にバッキング・ボーカルも担当)[3][4]。
当時R&Bバンドとして活動する意向を持っていたメンバーはデビュー曲に選ばれた本作に拒否感を持っていたが、所属するデッカ・レコードからは「売れ線の曲でなければならない」と牽制されたため、この決定を受け入れざるを得なかった[5]。本作の選定にあたり、ミック・ジャガーはマネージャー兼プロデューサーのアンドリュー・オールダムと激しい口論を交わした[6]。評論家からも好感は得られず、メロディ・メーカー紙は「ストーンズらしくない。売れ線ではあるがファンが望んでいた強烈なR&Bサウンドではない」と批判し、ワイマンもこれを「最も正確な批評」としている[7]。またジャガーも「『カム・オン』はいい出来とは思えない」と語っている[5]。このような経緯から、記念すべきデビュー曲にもかかわらず、本作は公演で殆ど演奏されず、コンピレーション・アルバムに収録される機会もそれほど多くない。アメリカ合衆国では1972年の編集アルバム『モア・ホット・ロックス』が初出となった。
生演奏
編集本作に不満を抱いたバンドは公演での演奏を拒否し、関係者等と対立した。結局本作が演奏されたのは、デビューした1963年から1965年の2年間だけだった[3]。ロン・ウッドが2002年の「リックス・ツアー」に向けた練習中に演奏を提案したところ、全員が演奏の仕方を忘れていたという[8]。
2017年に発売されたライブアルバム『オン・エア』に、BBCラジオの番組「サタデー・クラブ」のために録音したものが収録された(1963年10月録音)。今作はオリジナル・バージョンと曲構成がやや異なっている。
脚注
編集- ^ CHUCK BERRY | full Official Chart History | Official Charts Company:
- ^ ROLLING STONES | full Official Chart History | Official Charts Company:
- ^ a b “Come On:” (英語). 2016年8月21日閲覧。
- ^ “I Want to Be Loved:” (英語). 2016年8月21日閲覧。
- ^ a b 『ストーン・アローン/上』(ビル・ワイマン/レイ・コールマン著、野間けい子訳、ソニー・マガジンズ刊、1992年、ISBN 4-7897-0780-6 )p199
- ^ 『ミック・ジャガー/ワイルド・ライフ』(クリストファー・アンダーセン著、岩木貴子・小川公貴訳、ヤマハミュージックメディア刊、2013年、ISBN 9784636892499) p67
- ^ 『ストーン・アローン/上』(ビル・ワイマン/レイ・コールマン著、野間けい子訳、ソニー・マガジンズ刊、1992年、ISBN 4-7897-0780-6 )p200
- ^ SIGHT VOL.14 特集「ロックの正義!!ストーンズ全100ページ」(株式会社ロッキング・オン、2003年)p17