カムペーンペット歴史公園

カムペーンペット歴史公園は、タイカムペーンペット県にあるスコータイ王朝の遺跡の1つ。周辺の遺跡とともにユネスコ世界遺産(文化遺産、スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町)に登録されている。

カムペーンペット歴史公園
ユネスコ世界遺産
所在地カムペーンペット県, Thailand
所属スコータイの歴史上の町と関連の歴史上の町
登録区分(i)(iii)
参照574-003
登録1991年(第15回委員会)
面積338 ha (840エーカー)
座標北緯16度28分 東経99度30分 / 北緯16.467度 東経99.500度 / 16.467; 99.500座標: 北緯16度28分 東経99度30分 / 北緯16.467度 東経99.500度 / 16.467; 99.500
カムペーンペット歴史公園の位置(タイ王国内)
カムペーンペット歴史公園
タイ王国におけるカムペーンペット歴史公園の位置

概要

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カムペーンペット歴史公園はスコータイ時代の遺跡である。カムペーンペット(金剛の城壁)という名前が示すとおり、ビルマからの侵入を防ぐ目的で建設されたといわれている。伝説では11世紀頃に北部から逃れてきた、ある王が建設したとされるが、実際に碑文などで分かっていることはスコータイの王リタイがワット・プラシーマハータート(仏教寺院)を建設したということである。また、ヒンドゥー様式(特に、クメール様式)の遺跡が例外の1つを除いて見つかっていないことから、クメール王朝の影響は非常に薄かったと考えられている。当初は川よりも西側に建造物が建てられていたが、アユタヤ王朝時代には防衛上の理由で川よりも東に建設された。スコータイ時代からスコータイのみならず北部の文化を吸収し、カムペーンペット独特の様式を生み出して発展してきたカムペーンペットも、1767年にはビルマ軍の攻撃を受け崩壊し、現在では漆喰が落ちた煉瓦の建物を残すのみである。

主な遺跡

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城壁内

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ワット・プラケーオ

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バンコクワット・プラケーオと同様、僧のための施設がない王専用の寺院である。伝承ではエメラルド仏が安置されていたともいうが定かではない。

ワット・プラタート

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リタイ王による建設とされる。ワット・プラケーオよりも東にある。この寺院の中心にあるチェーディー(仏塔)はカムペーンペット独自のスタイルである。

宮殿跡

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現在ほとんど形跡をとどめていないが、発掘の結果、スコータイ時代の文物が見つかっている。

城壁外

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ワット・プラノーム

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建造物の壁が非常に良い状態で残っている寺院の1つである。ラテライトで出来た寺院で、寺院にある大きな柱は継ぎ目がなく、1つの岩から切り出されたものであり、スコータイ王朝時代の建築技術の高さを物語っている。

ワット・プラシーイリヤボート

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この寺院の中心には4面に分かれた壁があり、その壁一つ一つの前にそれぞれ石で出来た、遊行仏、座禅仏、直立仏、涅槃仏が安置されていたが、現在では直立仏を残すのみである。この直立仏はカムペーンペット独自の様式である。

ワット・チャーンロープ

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もともとは台座の上にベル型のチェーディーがあったとされるが、ビルマ軍によって破壊された。しかし台座を取り巻くゾウの像は現在でも残り、カムペーンペットに残る非常にユニークな寺院の1つである。

関連項目

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