カノプス壺
カノプス壺(カノプスつぼ、canopic jar)は、ヒト形の臓器収蔵器。 カノポス壺やカノープス壺、カノポス容器などの表記もあるが、一般的には「カノプス壺」でそのまま呼ばれる。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/28/Krukkerberlin.jpg/300px-Krukkerberlin.jpg)
使用例
編集古代エジプトにおいてミイラを作る際、魂が宿るとされていた心臓を除き、特に重要と考えられていた臓器を取り出し、保存するために使われていたと考えられている。外装にはオシリス神像やその子供たちなどが彫られており、特に主要なものは以下の4つ(ホルスの4人の息子)である。
名前の由来
編集神話によると、カノプスはメネラオス王の水先案内人だったが、トロイアからの帰還途中に事故に遭い、死亡し、ギルダの海岸に葬られたため、町にカノポスの名が付いた。この町は現在のアブキールにあたる。
そして、その町ではオシリス神の像が壺の形で崇拝されていた。これと、ミイラ用のヒト形臓器収蔵器の形が似ているところからこの名が、19世紀につけられた。