カッコウムシ(郭公虫、郭公蟲)は、コウチュウ目(鞘翅目)・カッコウムシ科 Cleroidea に分類される昆虫の総称。多くのがあり、日本では50種ほどが知られる。

カッコウムシ科 Cleridae
カッコウムシの一種
カッコウムシの一種
Trichodes octopunctatus
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: コウチュウ目(鞘翅目) Coleoptera
亜目 : カブトムシ亜目(多食亜目) Polyphaga
下目 : Cucujiformia
上科 : カッコウムシ上科 Cleroidea
: カッコウムシ科 Cleridae
Latreille, 1802
学名
Cleridae
Latreille, 1802
和名
カッコウムシ(郭公虫、郭公蟲)
英名
Checkered beetle
亜科

成虫の体長は数mmから大きくても1cmに満たない程で、甲虫としては小型である。成虫の体型は前後に細長く、頭部・前胸部より後胸部・腹部の幅が広い。肉食性であるが大顎は目立たない。色彩は種類ごとに変異に富む。

幼虫は前後に細長い。頭部が小さく、尾部は頭部より太い。幼虫の多くは朽ち木内に穿孔して住み、朽ち木の中にいる他の甲虫の幼虫を捕食して成長する。

多くの種の成虫は朽ち木、キノコなどに集まり、他の昆虫を捕食する。朽ち木に集まる種ではキクイムシカミキリムシ等も捕食する。ただし乾燥動物質を食べるものもいて、これらは標本乾物に害を与える。

参考文献

編集