カチューユー
沖縄県の地方料理
カチューユー(鰹湯、かちゅー湯)とは、鰹節を使った沖縄県地方の汁物料理である[1][2]。その名前の通り、どんぶりなどにたっぷりの削り節を入れてお湯をかけるというきわめてシンプルな料理である。風邪や二日酔いのときに飲む人が多く[3]、沖縄以外の地方でも民間療法としてしばしば用いられる。違いは鰹節の種類にあり、沖縄では裸節という一般的な枯れ節とは異なる鰹節が用いられる。別名、ヤカン汁[4]、湯かけ汁[5]、湯かきみそ汁[6]など。
調理方法
編集味噌汁と同様に家庭によって様々なバリエーションがある[3]。味噌味の場合は、味噌を大さじ1または1/2(約9g)ほど入れて熱湯を注ぐ[6][7]。味噌を焼いてから使う家庭もある[5]。醤油味の場合は熱湯を注いだ後に醤油を入れる。好みによりニンニク、刻み青ねぎ[5]、梅干し[2]などを入れる。削り節と一緒に生卵を入れておく人もいる。卵を入れる場合は、ふたをして半熟になるのを待つ。
なお、沖縄県で使用される鰹節は、ほぼ100%がカビ付けを行わない荒節である。本土で一般的な本節を使用しても構わないが、沖縄で言うところの「カチューユー」とは風味が異なるものになる。
出典
編集- ^ “かちゅー湯とは?”. ヤマキ. 2016年1月2日閲覧。
- ^ a b “究極のインスタントスープ! 沖縄郷土料理「かちゅー湯」とは?”. exciteニュース. (2013年5月8日) 2016年1月2日閲覧。
- ^ a b “沖縄の時短グルメ「かちゅー湯」って?”. ORICON STYLE. (2015年3月30日) 2016年1月2日閲覧。
- ^ “カチューユ(ヤカン汁)”. ごーやーどっとネット. 2016年1月3日閲覧。
- ^ a b c 渡口初美『琉球料理』国際料理学院、1978年 p103
- ^ a b “カチューユー(かつお湯/湯かきみそ汁)”. 赤マルソウ. 2016年1月3日閲覧。
- ^ “ヤマキのかつお節を使った「かちゅー湯」”. ヤマキ. 2016年1月2日閲覧。