カガミダイ

マトウダイ科の魚の一種

カガミダイ (寿仙魚[1]、鏡鯛、鑑鯛、魴、学名:Zenopsis nebulosa) は、マトウダイ目マトウダイ科に属する魚類の一種[2]。太平洋に分布する。種小名は「曇った、ぼやけた」という意味[3]

カガミダイ
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 条鰭綱 Actinopterygii
亜綱 : 新鰭亜綱 Neopterygii
上目 : 棘鰭上目 Acanthopterygii
: マトウダイ目 Zeiformes
: マトウダイ科 Zeidae
: カガミダイ属 Zenopsis
: カガミダイ Z. nebulosa
学名
Zenopsis nebulosa
(Temminck & Schlegel, 1845)
英名
mirror dory
カガミダイの分布域

形態

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体長は最大70cm[3]。体はひし形で、側扁する[4][5]。頭部背側は凹む[4]。背鰭棘条は9本、背鰭軟条は26-27本、臀鰭棘条は3本、臀鰭軟条は25-27本、胸鰭軟条は12本、腹鰭棘条は1本、腹鰭軟条は5本[3][4][6]。背鰭の棘条が著しく長い[4]。側面後部縁には棘状骨質板をもつ[4][5]。口は上方に向かって大きく伸びる。側面は銀色で鱗が無く、鏡のように見える[5]。側面中央に薄い暗色の斑紋がある[4][5]。若魚は側面に不規則な暗色の斑点をもつ[3]

生態

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環太平洋域に分布し、オーストラリア南部、カリフォルニア、ナスカ海嶺での記録がある[3][5]。日本でも室蘭以南の太平洋側、若狭湾以南の日本海側、東シナ海、琉球列島で見られる[4]。水深30-800mの大陸棚から大陸斜面にかけて生息する底生魚である[3][4][5]。幼魚は稀に浅海に現れる。肉食であり、魚食性だが稀に甲殻類も捕食する。

人間との関係

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深海底引き網で漁獲される[3][5]マトウダイと比べると味は劣ると言われるが、食用にされている[3][7][8]

脚注

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  1. ^ 『日本難訓難語大辞典』遊子館、2007年。 
  2. ^ WoRMS - World Register of Marine Species - Zenopsis nebulosa (Temminck & Schlegel, 1845)”. www.marinespecies.org. 2023年2月5日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h Zenopsis nebulosa”. FishBase. 2022年9月2日閲覧。
  4. ^ a b c d e f g h 伊藤大介、本村浩之「トカラ列島平島から得られた琉球列島近海におけるカガミダイの確かな記録」『Nature of Kagoshima』第46巻、鹿児島県自然環境保全協会、2020年5月31日、203-206頁、hdl:10232/00031418ISSN 1882-7551CRID 1051412328369246720 
  5. ^ a b c d e f g Zenopsis nebulosa” (英語). fishesofaustralia.net.au. 2023年2月5日閲覧。
  6. ^ 和田英敏、伊東正英、本村浩之「薩摩半島南西沖から得られた鹿児島県初記録のイトヒキカガミダイ,および近縁種であるカガミダイの標徴の再評価」『Ichthy, Natural History of Fishes of Japan』第13巻、鹿児島大学総合研究博物館、2021年、43-49頁、doi:10.34583/ichthy.13.0_43 
  7. ^ カガミダイ | 魚類 | 市場魚貝類図鑑”. ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑. 2023年2月5日閲覧。
  8. ^ Mirror Dory” (英語). Sydney Fish Market. 2023年2月5日閲覧。

関連項目

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