カイ・ファルクマン
カイ・ファルクマン(スウェーデン語: Kaj Falkman 英語: Kai Falkman, 1934年2月1日 - 2018年6月4日)は、スウェーデンの外交官、作家。スウェーデン俳句協会を創設し、名誉会長を務めた[1]。
略歴
編集1934年、コペンハーゲンに生まれる[2]。ジュネーヴ大学でフランス文学を学んだのち、ストックホルム大学で法律を専攻する。1959年、スウェーデン外務省に入り、東京のスウェーデン大使館で1961年までアタッシェとして勤務する[1]。1980年、ふたたび東京のスウェーデン大使館に赴任し、1985年まで公使を務めた[1]。それ以外にも、ロンドン、ハノイ、ジュネーブ、リスボン、ルアンダ、イスタンブールなどに駐在[1]。オセアニア圏でのスウェーデン大使、国連のキプロス交渉におけるスウェーデン政府特別代表などを歴任した[1]。スウェーデン・アカデミー賞を2005年と2010年に受賞[1]。2018年6月4日、ストックホルムで死去[3]。
日本との関わり
編集東京のスウェーデン大使館でアタッシェとして勤務(1959-61年)、後に同大使館で公使(1980-85年)を務めた[1]。
日本に関する著作も多く、
- 『Face of Japan』(1985年)エッセイ
- 『Tale of the Spring Rain』(1986年)俳句の解釈本
- 『A String Untouched, Dag Hammarskjöld’s life in Haiku and Photography』(2005年)
- 『Streams』(2008年)上皇后美智子の皇后時代の歌集
- 『Den japanska hemligheten』(2010年)小説
- 『Poetry of Surprise』(2010年)俳句の手引き書
などがある[1]。
1987年にはドキュメンタリー映画『Japan Dream, Japan Reality』がスウェーデンテレビで放送された[1]。
スウェーデン俳句協会の創設者で、名誉会長も務めた[1]。また世界俳句協会の顧問も務めていた。
2016年11月8日には国連大学で、日本の国連加盟60周年を記念しての特別イベント「ハマーショルドの俳句と写真」での基調講演をおこなった[注釈 1]
著書
編集日本語訳のあるもの。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j “日本の国連加盟60周年記念 国連大学ライブラリー・トーク特別編 「ハマーショルドの俳句と写真」 11/8(火)開催”. 国際連合広報センター (2016年10月4日). 2023年2月1日閲覧。
- ^ “磯崎新先生とカイ・ファルクマンさん来廊”. ときの忘れもの (2010年10月15日). 2023年2月1日閲覧。
- ^ Falkman, Kai. SvenskaGravar. 2023年2月1日閲覧
- ^ 夏石番矢 (2016年11月10日). “ひどい司会と高度な講演 国連大学にて”. 2023年2月1日閲覧。