オール・オブ・ミー (曲)

オール・オブ・ミー」(All of Me)は、ジェラルド・マークスセイモア・シモンズが1931年に作曲したポピュラーソング。後にジャズやポピュラー音楽のスタンダード・ナンバーになった[1][2]

最初ベル・ベイカー英語版により録音された。1931年録音のポール・ホワイトマン英語版と1932年録音のルイ・アームストロングによるレコードがそれぞれ1932年に大ヒットし[1]、その時代の最も録音された歌の1つになった。ジョニー・レイ英語版による1952年の再演も成功した。

主なヴァージョンとして、ポール・ホワイトマン(歌はミルドレッド・ベイリー英語版、1931年)[1]、ルイ・アームストロング(1932年)[1]ジョニー・ジェームス[2]ビリー・ホリデイ(1941年)[1][2]フランク・シナトラ(1946年)[1][2]チャーリー・パーカー(1951年)[1]デューク・エリントン(1959年)[1][2]アール・ハインズ(1972年)[1]ウィリー・ネルソン(1977年)[1]ディー・ディー・ブリッジウォーター(1990年)[1]Luciana Souza(2003年)[1]による録音がある。

1970年代のテレビショウ『サンフォード・アンド・サン』のエピソードでは、レッド・フォックススキャットマン・クローザースによるギター参加)が短いが記憶に残るヴァージョンを歌う。『オール・オブ・ミー』はまたマペット・ショー のエピソードでポール・ウィリアムズとともに2頭のモンスターにより歌われる。この歌は1984年のスティーヴ・マーティン/リリー・トムリン同じ名前の映画で顕著に取り上げられている。さらに近年、ピア・ザドラアン・マレージェイソン・ダニエリーにより録音された。また、この歌のパンク・ロック演奏がNOFXにより録音された。チェルシー・クロムバッハはこの歌を彼女のデビューアルバムLook for the Silver Lining のために歌った。ローレンス・ジュバーはまたこの歌を全てアコースティックのヴァージョンで彼の演奏により歌い録音した。それは彼の2007年のアルバムPCH で取り上げられた。マイケル・ブーブレはアルバム『クレイジー・ラヴ』でそれのカヴァーを発表した。

「オール・オブ・ミー」はリアル・ブックのほとんどの版にある。通常スウィング・リズムで演奏する。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l Ted Gioia, "The Jazz Standards: A Guide to the Repertoire", Oxford Univ Pr, 2021, pp. 12-13.
  2. ^ a b c d e 青木啓『アメリカン・ポピュラー : 世界の名曲とレコード』誠文堂新光社、1979年、147頁

関連項目

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