オーク (架空の生物)
オーク(orc, ork)は、人間に似た架空の生物。
概要
編集オーク族は、邪悪な勢力によって兵士使われる種族として、J・R・R・トールキンの小説群に登場した。架空の世界中つ国を舞台にした作品ら(『ホビットの冒険』、1937年刊;『指輪物語』1954–1955年刊)である。
のちに盤上RPGの元祖的存在である『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(1974年刊)や、その資料を通じて広く知れ渡り、ファンタジー系の文学や諸作品に多く登場するようになった。
トールキンは専門分野の古英語文学から、オーク(古英語: orc; 複数形:orcas)という怪物種族を取材した。具体的には1)《古英語語彙集》で「地獄の悪魔」や「巨人」と語釈されるオルクス/オーク、2)古英英雄詩『ベーオウルフ』に登場する「オーク骸」族(仮称)(orcnéas)らを原典に挙げている。
後者はエルフ族や巨人族以外にもいるカインの末裔の仲間と詩中で歌われている種族である。直訳ならば「地獄骸」か「悪魔骸」族なので、(邦訳のように)「悪霊」族を充てるのは不十分、との指摘がある。ゲルマン文化でも信じられた死体返り術による、今風で言えばゾンビの一族を指したのではないかとの説が立てられている。
オークという怪物は、16世紀末には初期近代英語の文献にすでに登場した。『オックスフォード英語辞典』にも記載される。このうち狭義(第一義)のオークは「海の怪物(シーモンスター)」を指し、トールキンが自分の作品のオーク族と関係ないとしたが、広義(第二義)では「人食いの怪物、オーガ」すなわち陸棲の怪物の意味であり、語源にラテン語のオルクスや古英語の「地獄の悪魔」の関連性を可能としているので、無関係とはいえない。
語源
編集古英語
編集オーク orc という古英語単語は、ラテン語のオルクス orcus(冥界神プルートーと同化された[1][注 2])からおそらく借用されたものである[2][3]。
古英語語彙集
編集ただし当時のキリスト教化された英国においては「邪神」というより「地獄の悪魔 hel-deofol 」であると解釈されており[1]、「巨人 þyrs 」の意としても使われていたことが、古英語語彙集に記載される[7][注 3] [注 4] 。
古英雄詩ベーオウルフ
編集用例は[注 6]、『ベーオウルフ』第1節第112行 に「オーク骸」族(仮称)(複数形:orc-néas; 単数形::-né[3])という複合語のかたちで見られ[9]、「悪しきモンスター」(英訳)[10]や「悪霊」(忍足訳)と解釈されている[11]。
「オーク骸」族はカインの末裔として巨人族やエルフ族などいくつかの種族とともに名を連ねている[注 7]。主悪役グレンデルも「カインの裔(すえ)」であるが、特にこの「オーク骸」族(「悪霊」族)に属するというのが忍足訳の解釈の様である[注 8]。
また、「オーク骸」族を"evil spirits"「悪霊」と訳すのは不十分であるとの批判がある[13]。「オーク骸」族というのは直訳せば「悪魔の死体」の意か[14]、「地獄の[16][3][注 9]死体」とも読み替えることもでき[13][18]、じつはさまよう死体、降霊術(ネクロマンシー)の産物[13]、いわばゾンビ類という解釈が成立するとされている[14][17][20]。
トールキンはこれらベーオウルフや語彙集に記される古英語「オーク」を借用したと述べている[24]。
初期近代英語
編集ただし、「オーク」(orc, ork;異型orque, orke)という言葉は、「怪物」を指す言葉として16世紀末頃には英語に存在しており、『オックスフォード英語辞典』に記載されている[25][8]。
第一義の「オーク」は、ラテン語のorca[注 11](シャチ種の学名に同じ)が語源であるが、実在動物にかぎらず正体があやふやななんらかの「海棲の怪物(シーモンスター)」を指すとしている[25]。これは、トールキンが書簡において自分の「オーク族」とは関係ないと明言した語意である[24][注 12]。『狂えるオルランド』の海獣オルカも、英語ではオークであり[26][27]、最古の英訳で "orke"と表記される[28][注 13] (§シャルルマーニュ伝説参照)。
しかしながら第二義のオークは、より大雑把な「(人を)食らうモンスター、オーガ」の類を意味する。そしてその語源には、上述したラテンのオルクスや、古英語語彙集の「オークスルス〔ママ〕こと地獄の悪魔」[注 14]、『ベーオウルフ』の"orcneas"が参考になると示されており、トールキンがアイデア元として明言した古英語原典そのものなので[24]、トールキンの「オーク族」と無関係とはいえないのである[30]。
ただここで第二義の派生源である可能性がある(と語気を強めて)挙げられているのは、ラテン語 orcus やロマンス諸語 orco (「オーガ」の意)である[25][注 15]。
シャルルマーニュ伝説
編集アリオストの叙事詩『狂えるオルランド』にオルカ(イタリア語: orca)という海獣が登場するが、英文では「オーク」("orc"[32][27] "orke"[28])と呼びならわされている。この海獣にはアンジェリカ姫が生贄に供えらるが[27]、英雄ルッジェーロはヒッポグリフに乗ってこれと戦った(第VIII, X歌章)[28][32][注 16]。
描写
編集この海獣(オルカ)は、ただその頭部と目と歯(牙)のみが雌豚のようであるのがわかるが、そのくねりのたうつ塊たる(体躯は)動物の形をなさなかった[35][注 17]。背中は鱗状か鱗で覆われていた[38]。
眉間を打撃せど"あたかも鉄か硬い石を殴るかのよう"で[39]、剣や槍であちこち切りつけても岩か(や碧玉)のように刃物を通さなかった[40]。
ルッジェーロは姫を奪還したが、オルカは撃退にとどまり、のちオルランドがこのオークを殺害している[41][42]。
これがアンドロメダー神話(海獣ケートス[注 18]の生贄に捧げられる)に取材していることが指摘されている[43][27][注 19][注 20]
巨人オルコ
編集『狂えるオルランド』にはオルコ(イタリア語: orco)という巨人も登場しており[26]、初期英訳などでもオーク("ork, orke", "orko"[44])と訳されている。
ブレイクのオーク
編集オークはウィリアム・ブレイクによる神話の登場人物の一人でもある。中世の海獣やトールキンの人間の形をした怪物と異なり、ブレイクのオークは善き存在として描かれ、創造の情熱と活力を体現した存在である[注 21]。
トールキンのオーク
編集人間の形をした、海とは無関係の種族としてのオークはトールキンが創造したものである。トールキンの著作における「オーク」は固有名詞として扱われ、語頭が大文字となっている場合もあるが、他の作品ではそうなっているとは限らない。トールキンの著作ではオークは人間の姿をし、大きさは人間とほぼ同じで、醜く汚らわしい存在として描かれている。知能はあるが鈍く惨めな生物で、極端に繁殖力が強く、人を殺す道具、つるはしややっとこなど、美しくないもの以外は作れるものの他の創造はできず、破壊するだけの存在として描写されている。『指輪物語』ではオークは邪悪な勢力(サウロンとサルマン)の兵士として使われた。
『ホビットの冒険』では、トールキンはオークに「ゴブリン」という単語を用いた。この時には『ホビットの冒険』の世界と中つ国を同じものとする構想がまだなかったからである。幸いなことにトールキンは神話に関する言及を『ホビットの冒険』に含めていたため、後になってホビットの土地を中つ国に組み込むことが可能だった。『指輪物語』では「オーク」が大半を占め、「ゴブリン」が使われるのはそのほとんどがホビットの言葉である。『指輪物語』の発行後に、『ホビットの冒険』の「goblin」は「orc」の翻訳ということになり、目次の直前の注記が追加された。
トールキンはその書簡で、オークを古英語のオーク「悪魔」からとったのは、音声学的に適していたからにすぎないと述べている(The Letters of J.R.R. Tolkien No 144 (日付は1953年))。
他のファンタジー作品、ゲーム作品におけるオーク
編集トールキンの叙事小説『指輪物語』の刊行以降、オークはファンタジー小説やロールプレイングゲームで一般的に見られる存在となった。
豚の容貌
編集豚のような顔で描かれる描写についてだが、トールキンの作品には豚似という設定はなく[47][注 22]、トールキンの遺稿(書簡)からは、せいぜいオークが鼻ぺちゃ("flat-nosed")であるという言質が取れる程度である[48]。
オークが豚顔[46](豚の頭部)を持つという設定は、RPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(「D&D」)のオリジナル版(1974年)においておこなわれた[49]。英米のファンタジー作品でも、往時のイラストも、オークが豚顔のものが多い[50]。昨今・現今の「D&D」ゲームでも豚顔の設定は健在である[53][54](詳細は§小節参照)。
アイルランド語 orc(英語のporkと語源が同じ)は豚という意味を持っているが[56][59]、この偶然一致と、古来、聖職で、予言の力を持つとされた豚飼いが零落して邪悪なイメージを伴ったというアト・ド=ヴリースの説と関連すると思われる。
なお、『ドラゴンクエストII』の設定資料集[60]で堀井雄二によるオークのラフスケッチに「イノシシとブタと人間をかけあわせたような悪鬼」と説明があるので、少なくとも同作開発時期の1986年頃には、すでに日本でもオーク=ブタのイメージがある程度広まりつつあったようである。
種族
編集派生作品では、オークとゴブリンは二つの異なった種族とされていることが多い。
なお、多くのロールプレイングゲームでは、ゴブリンやコボルトなどとともに初期レベルのプレイヤーキャラクターが相手にする比較的弱いモンスター(いわゆる雑魚モンスター)として登場することが多いが、より強力な上位種を設定するゲームもある。他の種族が堕落してオークになるというトールキン以来の設定を引き継ぐ作品も多い。旺盛な生殖欲も継承されるものもあり(漫画『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』では、「エルフ以外のすべての種と交配し、子を産んでしまう」[61]という設定である)、そのような作品『ドラゴンライダー』(鈴木銀一郎作)では、「人口」の増加により他国へ侵略せざるを得ないオークの悲哀が描かれる。
ダンジョンズ&ドラゴンズ
編集『ダンジョンズ&ドラゴンズ』(D&D)では、オークは"好戦的なヒューマノイド(いわゆる亜人)で、他の生物に対し強襲・強奪・戦闘をおこなう"とする[62][54]。個々のオークは異なる出身部族に属するという設定である[63][62][52]。
容貌
編集トールキンと似たようなオークをD&D系ゲーム[注 23]に登場させた、とゲーム開発側はしているが[65]、以下詳述するように、独自の設定がみられる。
先にも少し触れたが、D&Dでのオークの風貌は「猪のような牙が目立つ豚のような顔」として豚説が採用されている(同ゲームの付帯資料、『モンスター・マニュアル』第3版、2000年/2003年に拠る)[51]。
肌の色は、かつて灰色に設定されていたが(第3版、2000年)[67][注 24]、初版(1977年)の設定では灰色ではなく、"オークの見た目が格別おぞまじいのは、その色合いのせいである―その褐色ないし褐色のかかった緑色には青っぽい光沢があり、これがピンク系の鼻づらや耳を強調させる。剛毛の毛は濃褐色か黒色だが、タン斑のときもある"と細かく記述されていた[68][注 25]。近年の第5版(2014年)では[注 26]、肌色の言及をやめている[52]。
また、当初はD&Dのオークは禿頭だったが、のちには(頭髪も含み)より毛深いものに改正された[49]。
混血種・部族性
編集ハーフオーク(オークと人間の混血)という種族が初期のゲームにおいてすでに選択肢にくわえられた[69][注 24]
D&Dのオークは、部族に分かれて集団を形成するとされる[70][63]。オークじたいも亜人(ヒューマノイド)に該当するが[62]、好戦的であり、他の亜人種を襲い略奪をおこない、血の騒ぎを鎮めるとされる[62][51]。各部族の長として「オーク・ウォーチーフ(オークの戦闘酋長)」が設定されているが、部族衆の血の騒ぎを定期的に発散させることに努めないと、弱腰とみなされてしまう[51]。
オークがとくに地中に棲息し、地下の土木作業にも長けている点が『モンスター・マニュアル』初版(既述。略称『1E MM』)では強調されていた[71]。だがのちの版ではオークは(洞窟のつながった複合集落にもあいかわらず住むことはあるが)、地上にも棲息する設定にシフトされており、たとえば陥落させた村落を、住処にコンバートしてしまう[72][52]。
オークの観念(神話伝承)や思考については、ロジャー・E・ムーアによる《ドラゴン》誌の記事(1982年)に詳しい[73]
パスファインダーRPG
編集『D&D』から分化したゲームシステム『パスファインダーRPG』のオークについては、パイゾ・パブリッシング社『Classic Monsters Revisited』(2008年)という書籍に掲載される[74]。
ルーンクエスト
編集『ルーンクエスト』のオークは浅黒い肌、長い腕、湾曲した脚を持ち、山間部や荒れ地に住む残虐な食人性の種族とされる。太陽の下を嫌い、エルフが退化したものという点はトールキンのオークに忠実である。架空の学名が"Orcanthropus piltdowni"と設定されており、ピルトダウン人を連想させる。同ゲームのメインとなる背景世界グローランサではなく、特定の背景世界に依存しないサプリメント『グリフィン・アイランド』の敵役として登場する。
ドラゴンクエストシリーズ
編集スタッフがはっきり「ブタ(イノシシ)」と明記してデザインさせたオークで、初出は前述のように『ドラゴンクエストII』。外見は二足歩行する茶色いフサフサした体毛をしたイノシシそのもの(手は人間に近い)といった風貌だが、槍をもったり(『ドラゴンクエストII』のみ無し)衣服を纏い靴も履いている。本編中では毛の色が金や青やピンクの色違いの近縁種もおり、こうしたものも含めると作品にもよるがただのパワーファイターだけではなく回復・蘇生呪文を使う系統に位置付けられている。
同シリーズにはこれ以外にも「オークマン、バーサクオーク、ハイオーク(鎧兜をつけたブタ顔人間、オークと違い体毛は薄い)」、「ピンクオーク(ピンク色の太った小悪魔)」、「オークデビル(棍棒を持った紫のイボイノシシ顔の人間)」というオークとつくモンスターがいくつかいるが、いずれもブタやイノシシをイメージするデザインのものである。
アースドーンとシャドウラン
編集ファンタジーロールプレイングゲームの『アースドーン』と『シャドウラン』では、オーク(ork)は一般的なファンタジーにおけるオークと異なり、生まれついて邪悪であるとも善良であるとも決められていない。アースドーンではヒューマン、ドワーフ、エルフ、オブシディマン、トゥスラング、トロール、ウィンドリングと並び立つ種族である。シャドウランではオークは、トロール、エルフ、ドワーフなどとおなじく遺伝子変異によって人間から変化したメタヒューマンであるとされている。
『シャドウラン』におけるメタヒューマンは「人種差別」を象徴する。なお、初期の版では「ヒューマニクス(人間至上主義)・ポリクラブ」と「ORC」(オーク人権団体)の諍いがあることになっている。
ウォーハンマー
編集ゲームズワークショップの『ウォーハンマーRPG』や『・バトル』、『ウォーハンマー40000』にもオークは登場する。肉体的にはオークは人間よりも背が高く、幅広で、類人猿のように足が短く手が長い。緑色の肌が特徴で、類縁種であるゴブリンやスノットリングとともにグリーンスキンと呼ばれることもある。他の勢力と能力を均等化させるため、彼らはマシンガンや手榴弾、さらには宇宙船まで持っている。ウォーハンマーにおけるオークは知能は高いわけではないが、時に悪知恵が働く。オークは好戦的な種族である。
他の作品との相違点として、生態としては菌類であり、単為生殖、光合成、繭性成長を行う。この性質上、性欲が存在せず、かわりに戦闘欲が存在する。敵が居ない場合、同族内で戦争を開始する異常な好戦性は、これが原因とされている。
ウォークラフト
編集コンピューターゲームの『ウォークラフト』シリーズでは惑星Draenor出身のShaman文化を奉ずる気高い種族である。かつてはBurning Legionとして知られる邪悪な力によって堕落させられた存在であったが、自ら呪いを打ち破り、理性と文化を取り戻した。『ウォークラフト』のオークは筋骨隆々で、緑色の肌を持ち(ただし肌の色は呪いによって緑となったのであり、本来の色は褐色である)、顔には豚に似た鼻と大きな口、牙を持っている。作中ではそのこわもての外見とは裏腹に、善良で高潔な種族として描かれることもある。3作目以降はオークが主人公ともいえるストーリー構成で、MMORPGである最新作『ワールドオブウォークラフト』はしばしばWorld of Orcraft(Orccraft)と揶揄される。
リネージュII
編集MMORPGの『リネージュII』でのオークは、炎の種族で、神が作り出した種族の中で最も強い肉体と精神力を持つ。巨人が滅亡した後、一時期はエルフを追い出して大陸最強の座まで登りつめたこともあるが、エルフとヒューマンの連合軍に負け、現在は大陸北部の極寒地に住む。
ファイナルファンタジーXI
編集MMORPGの『ファイナルファンタジーXI』では、オークは獣人の一種族である。オークは暗黒の時代に黄昏の神プロマシアによってヴァナ・ディールの人間などの勢力と戦わせるために作られた、老若男女皆兵の好戦的な種族である。
ブレイド・オブ・アルカナ
編集『ブレイド・オブ・アルカナ』のオークは豚人族とも呼ばれる闇の種族で、下級精霊アルカイが堕天した人間からさらに堕落した成れの果てとされる。黒い皮膚と血液を持ち、眼は赤く、かぎ爪の生えた長い腕を持つ。他の闇の種族とともに「北狄」という勢力を構成し、その中核を占めている。その上位にはエルフの堕落したハイ・オークが支配者として存在する。しかしその社会は強者がその力により支配するもので、オークの奴隷だった人間の少女が実力でハイ・オークに取って代わり、部族の女王になった例もある。
アルシャード
編集『アルシャード』のオークはゴブリンが奈落によって汚染された種族であり、その体格はゴブリンよりも一回り大きく、非常に力が強いとされている。奈落の尖兵の代表格として人類の古い仇敵である。奈落の種族は一般的に、個体としての感情が希薄な代わりに集合意識により統制された行動を取るとされるが、神々の欠片シャードの力により自意識に目覚めた一部のオークは、誇り高き戦士となるため、プレイヤーキャラクターにすることもできる。
Gothic
編集MMORPGの『Gothic』では、オーク(orcs、orcish people)は人間より少し知能が劣る。好戦的な種族で、体格は大きく、力は人間(彼らはMorraと呼ぶ)よりとても強い。ただ、このゲームの性質上、人間とオークのどちらかが善く、どちらかが悪いというようなものはない(ただしプレイヤーは人間なので少しだけ偏りがある)。プレイヤーはゲームを進める上で彼らのために働くことを選ぶことすら出来る。彼らはBeliarと呼ばれる神(ゲーム中では暗黒の神で、Innosという火の神と敵対する)を信仰しており、Shamanという祭司もいる。
The Elder Scrolls
編集『The Elder Scrolls』の世界においてオークは、エルフや人間、獣人達と同様にプレイヤーキャラやNPCとして登場する。表向きは数多の種族と共に文化生活を送る好戦的で豪胆な戦士系種族として描かれてはいるが、ゲームに登場する一部の書物ではゴブリンやオーガと同じく野生の凶暴な亜人種となっており、その性質上獣人同様に被差別種族として描かれている。また、地方によって差別の度合いは異なるようで、オークを完全に拒絶する地方もあれば書店や宿屋をオークが経営する地方もある。ただし、「醜い種族」という概念はどの地方でも共通しており、事実、緑色の肌に獣のような目と牙という外見を持っている。
その他
編集2022年のロシアによるウクライナ侵攻を契機として、ウクライナ人が侵略者であるロシア軍兵士を批判的に「オーク(Orcs)」と呼ぶことがある[75]。
注釈
編集- ^ "orc, þyrs ꝉ hel-deofol"。
- ^ ローマ神話のオルクスはプルートー(ギリシアではハーデース)の別名である。
- ^ 《クレオパトラ語彙集》の当該箇所を示す右の画像では "ꝉ"が使われるが、これは写本の略記で、ラテン語ならば vel すなわち「亦は」を意味するが、ライトは古英語 oððe (現代英語の"or"に相当)に展開している。
- ^ さらに細かい点だが、エピナル=エルフルト語彙集では "orcus [orc].. þrys ꝉ heldeofol"とPheifer (1974), p. 37nにあるが、"þrys"の異読みは誤記であろう。
- ^ "eotenas ond ylfe ond orcneas"。
- ^ オーク orc という怪物の古英語文学の用例は『ベーオウルフ』。広義での「オーク」の用例は11もあるとするが、語彙集をのぞけば6例であり、他は「容器」という意味で使われ「怪物」の意の例ではない[8]。『ベーオウルフ』でも2か所でorc[as] (「酒杯」と訳、2760, 3047行)がみえる[8]。
- ^ 『ベーオウルフ』のこの箇所では、「カインの裔(すえ)」に含まれる中に、エティン巨人族(「妖怪」と邦訳)、エルフ族(「妖精」と邦訳)、ギガンテス巨人族(「巨人ども」と邦訳)も名を連ねるとしている[10][11]。「エティン」(eotenas)は「ヨートゥン」と同根語なのであり"giant"の意味であり[12]、忍足にしろ、別箇所では「巨人」だと訳しているのである:「巨人の..古剣」("eald sweord eotenisc"、1557行)[11]。
- ^ 、忍足訳は101行"feond on helle" を「地獄の悪霊」、102行"grimma gaest"を「荒ぶる悪霊」と訳し(いずれもグレンデルについてことの事)とし、112行の当該箇所のカインの末裔の一分族 "orc-néas"もあえて同じ「悪霊」だとしている。よってグレンデルを「オーク=ナス」族とみなした解釈と取らざるを得ない。英訳では原語の表現が異なるものをそのような同じ訳語では統一していない("fiend", "spirit", "monster")[10]。
- ^ すなわち「ハーデス」は「死者の国」も指すので、オークも同様に「地獄」と解釈できるのではないかということであろう。
- ^ クレオパトラ写本の第69葉裏。当該箇所は上図の画像参照。
- ^ 例えば大プリニウスの著書『博物誌』にorcaについて記述1。さらに蛇足だが『プリニウス (漫画)』では、クラウディウス帝みずからがシャチを仕留める場面が描かれる。
- ^ この第一義の用例としては、マイケル・ドレイトンの叙事詩『ポリオルビオン』や、ミルトンの叙事詩『失楽園』が挙げられている[25]。
- ^ 『オックスフォード英語辞典』の"orc"の項では見落とされているが、他の語の項には『狂えるオルランド』の旧訳"1591 Harington Orl. Fur."の用例が挙げられている。
- ^ 「オークスルス..」は「オーク、巨人(スルス)」"と別の稿本では読ませる。よってorcþyrs oððe heldeofol〔ママ〕と引用されているが、フランク女史は辞書がここで引用する古英語のうち"one is wrong"としているので[29]、おそらくはorcþyrsとつなげて複合語に読むのは誤読なのだろう。
- ^ 『オックスフォード英語辞典』では、第二義の語源についてはさらに同辞書の"ogre"の項も見よとしており、それによれば英語の ogre は、フランス語経由で移入したが、童話作家のシャルル・ペローはフランス語系 ogre をイタリア語の異型*orgo(*は「復元された」とか「仮説上の遡語」の意)より転用したのではないか、とする[31](標準イタリア語は orco )。
- ^ イタリア出身者ルッジェーロは、イタリアの名士エスティ家の祖という設定で、イタリア系の作家によりシャルルマーニュ伝説に加えられれたキャラクターである。
- ^ 原文の直訳。脇功の和訳と照合はしていない。ハリントン訳で(Booke X: 87)"porca"を"..teeth were like a bore イノシシの歯"と自由訳し、ジョンソンの散文訳は"denti"を"projecting tusks, .. like a sow 雌豚のようなそそり出た牙"と意訳している[36]。Barbara Reynolds 韻文英訳 (Picicci 引き[34])は脚韻のために「豚」を「喉 throat」に変えてしまっている。
- ^ ケートス(ラテン語形 Cetus)はクジラ類の学名 Cetacea の語源である。クジラ類はむろんシャチ(Orca)も含まれる。
- ^ その英雄ペルシウスは、羽付き鞋ががく(ぐつ)を履くが、中世版では有翼のペガサスに乗る描写で、ルッジェーロがヒッポグリフに騎乗する設定に似る[43]。
- ^ その昔、オルカ(シャチ)と戦ったのは、ローマ帝国のクラウディウス帝で、大プリニウスの『博物誌』に記述がみられる[26]。
- ^ ちなみに詩人で画家でもあるブレイクは、ジョン・フール訳『狂えるオルランド』第三巻(1783年)の見開きの版画を提供している[45]。
- ^ トールキン指輪物語『二つの塔』76ページで、ウルク=ハイがオークを罵倒する際「豚小屋に住む」「豚野郎」という蔑称が使われるが、豚に似たという描写は一切ない上、ウルク=ハイへは「猿(エイプ)」、小型種へは、「蛆虫」という罵言が投げられている。
- ^ D&DおよびAD&D=『アドバンスト・ダンジョンズ&ドラゴンズ』。
- ^ a b D&Dの第3版では「グレーオーク」という種族も加えられていた[63]。
- ^ これに対し、トールキンのオークは青みがかった黄色から暗褐色まで幅広い肌の色をしていた[独自研究?]
- ^ 略称『5E MM』。
脚注
編集- ^ a b トマス・ライトは:"オルクスはプルートーの一名であり、これは下界の神であるで「地獄の悪魔」という説明もうなずける Orcus was the name for Pluto, the god of the infernal regions, hence we can easily understand the explanation of hel-deofolと解説している。クレオパトラ語彙集の編纂者である[4]。
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- ^ Pheifer (1974), p. 37n.
- ^ The Corpus Glossary (Corpus Christi College MS. 144)には、2項の語釈(グロス)が見つかる "orcus, orc" and "orcus, ðyrs, hel-diobul.[5]
- ^ クレオパトラ語彙集(10世紀)[4]、コーパス語彙集(8-9世紀)[6]、エピナル=エルフルト語彙集(エピナル=エアフルト語彙集、7世紀成立)[2]。
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- ^ そのままの音写だと「オーク=ナス」[?]族だが複数形なので、単数形に直して「オーク=ネ」[?]族となるだろうが、学術資料の根拠もないカナ表記の細工は混乱するので、しかたなく意訳の仮称をもちいる。
- ^ a b c Orchard, Andy (2003). A Critical Companion to Beowulf. Boydell & Brewer Ltd. pp. 137–138. ISBN 9781843840299
- ^ a b c 忍足欣四郎 訳『ベーオウルフ』岩波書店〈岩波文庫 赤275-1〉、1990年。
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- ^ Meehan, Brian (2018). “[2 Son of Cain or Son of Sam? The Monster as Serial Killer in Beowulf”]. In Leyton, Elliott. Serial Murder: Modern Scientific Perspectives. Routledge. ISBN 9781351767996
- ^ グレンデルは、巨人族やこのようなゾンビ族の血統だという解説も、某SF小説評論集にみえる[19]。
- ^ Carpenter 1981, #144 to Naomi Mitchison 25 April 1954
- ^ Tolkien, J. R. R. (2005). Nomenclature of The Lord of the Rings. New York City: HarperCollins. ISBN 978-0-00-720907-1
- ^ Karthaus-Hunt, Beatrix (2002), “‘And What Happened After’: How J.R.R. Tolkien Visualized, and Other Artists Re-Visualized, the Denizens of Middle-earth”, in Westfahl, Gary; Slusser, George Edgar; Plummer, Kathleen Church, Unearthly Visions: Approaches to Science Fiction and Fantasy Art, Greenwood Press, pp. 138n, ISBN 0313317054
- ^ a b c Tolkien, letter #144 to Naomi Mitchison 25 April 1954[21]:
I originally took the word from Old English orc (Beowulf 112 orc-neas and the gloss orc: þyrs ('ogre'), heldeofol ('hell-devil')).[注 10] This is supposed not to be connected with modern English orc, ork, a name applied to various sea-beasts of the dolphin order".[22][23]
- ^ a b c d "Orc" Oxford English Dictionary ≈ "orc" , s. v. Murray, J. A. H. ed. (1909) A New English Dictionary on Historical Principle, Vol. VII, Part II. p. 177.
- ^ a b c Ariosto & Johnson tr. (1827), Notes to Canto VIII, Str. VI (continued as ib.), pp. 274–275.
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- ^ a b c Ariosto, Ludovico (1607). Orlando Furioso: In English Heroical Verse. London: Richard Field. VIII: 45; X: 87–88
- ^ a b Frank (1997), p. 23.
- ^ フランク女史はこの第一義にしろ第二義にしろ、トールキン作品(およびディズニー)のおかげで廃語となる憂き目を逃れたと述べている[29]。ただ女史の論文の主題はどちらかといえば第3義の「容器」を意味する「オーク」であるが(『ベーオウルフ』に「オーク(酒杯)」が2度登場することは記述した)。
- ^ "Ogre" Oxford English Dictionary ≈ "ogre" , s. v. Murray, J. A. H. ed. (1909) A New English Dictionary on Historical Principle, Vol. VII, Part II. p. 91.
- ^ a b Ariosto, Lodovico (1827). Orlando Furioso, in English prose ... with notes. 1. London: John Richardson & Hatchard & Son. Canto VIII, Str. 51–52 (pp. 138–139);Canto X, Str. 100–103(pp. 192–193)
- ^ a b c d Ariosto (1823), p. 220.
- ^ a b Picicci, Chris (2018). Cavallo, Jo Ann. ed. Figurative Arts, Music, and Film for Boiardo, Ariosto, and Tasso. Modern Language Association. ISBN 9781603293679
- ^ Orlando Furioso X:101: "..c'ha gli occhi e i denti fuor, come di porca)"[33] (Picicci 引き[34]).
- ^ a b c Ariosto & Johnson tr. (1827), p. 193.
- ^ "scaglioso"、『伊和中辞典』 2版 @kotobank
- ^ 同 XI:40. "E monstra i fianchi e le scagliose schiene"[33]; これは"displaying scaly sides and back 鱗状の側面と背中をひらめかせてみせた"とも訳されているが[36]、原文と照らせば Waldman, Guido (1983) [1974] 訳 "exposing its flanks and scaly back"のほうが忠実.また、形容詞"scaglioso"の女性形が使われているが、「うろこで覆われた;うろこ状の」と定義される[37]。
- ^ 同 X:101: "..par che un ferro o un duro saso tocchi"[33].
- ^ 同 X:104. "ma come sempre giunga in un / non può tagliar lo scoglio duro ed aspro "[33][36].
- ^ Ariosto, Harinton tr. & 1607 [1591], XI: 31–34
- ^ Ariosto & Johnson tr. (1827), Canto X, Str. 35–50 (pp. 205–208)
- ^ a b Kilpatrick, Ross Stuart (2004). “Death by Fire: Ovidian and Other Inventions in Two Mythological Paintings of Dosso Dossi (1486-1534)”. Memoirs of the American Academy in Rome (University of Michigan Press for the American Academy in Rome) 49: 130. JSTOR 4238820 .
- ^ Ariosto, Harinton tr. & 1607 [1591],XVII: 36–47
- ^ Phillips, Michael (1977). “William Blake and the 'Unincreasable Club': The Printing of William Blake's Poetical Sketches”. Bulletin of the New York Public Library 80: 9 . "Four of the plates in Scott and the frontispiece to vol III of Hoole's Orlando Furioso are engraved by Blake after Stothard"
- ^ a b Pramas, Chris (2017). Orc Warfare. New York: Rosen Publishing. p. 5. ISBN 9781508176244
- ^ "From Tolkien, orcs spread to the role playing game Dungeons & Dragons, where they became pig-faced beast-men (オーク[族]は、トールキンからRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ』に伝搬したことで、豚顔の獣人となりかわった)"[46]
- ^ Carpenter 1981, #210
- ^ a b c Mitchell-Smith (2009), p. 219.
- ^ Kendall, Jamie (2020). The Art and Making of Fantasy Miniatures. Pen & Sword Books. p. 88. ISBN 9781526767431
- ^ a b c d e Williams, Skip; Tweet, Jonathan; Cook, Monte (July 2003). Monster Manual: Dungeons & Dragons Core Rulebook (3.5 ed.). Wizards of the Coast. p. 203. ISBN 0-7869-2893-X. "[The Creature] looks like a primitive human with gray skin and coarse hair. It has a stooped posture, low forehead, and a piglike face with prominent lower canines that resemble a boar's tusks." apud Mitchell-Smith (2009), p. 216
- ^ a b c d e Crawford, Jeremy, ed (July 2003). Monster Manual: Dungeons & Dragons Core Rulebook. Co-lead design by Mike Mearls (5 ed.). Wizards of the Coast. pp. 244–245. ISBN 978-0-7869-6561-8
- ^ Monster Manual 3.5 (2003).[51] D&D ver. 3.5と互換。Monster Manual 5 (2014)[52]。
- ^ a b “Monsters Ogre - Rust Monster: Orc”. COMPLETE SRD v1.6. 2023年4月21日閲覧。
- ^ eDIL s.v. "1 orc"
- ^ 古アイルランド語 orcは辞書で確認できる[55]。
- ^ Noel, Ruth S., ed (1977). The Mythology of Middle-Earth. Houghton Mifflin. p. 145. ISBN 9780395250068 . "The name Orc is significant: both orc, the Old English word for demon, and ogre are derived from Orcus, the name of the Roman god of the underworld. This is appropriate. Orc is also the Irish word for pig ; the carrion - eating swine were ..."
- ^ Lockhart, Ross E. (2006年). “Yrch! Tolkien’s Orcs: Villainy’s Footsoldiers, Ethnic Others, or Mere Cannon Fodder?”. Hare Rock Lots. 2023年4月22日閲覧。
- ^ Ruth S. Noel は、このアイルランド語がトールキンの orc に影響したことを示唆する[57][58]。
- ^ Wiiの『ドラゴンクエスト25周年記念 ファミコン&スーパーファミコン ドラゴンクエストI・II・III』にあるおまけデータ集にこのラフスケッチの画像が載っている。
- ^ 萩原一至『BASTARD!! -暗黒の破壊神-』集英社p46
- ^ a b c d Williams, Skip; Tweet, Jonathan; Cook, Monte (October 1, 2000). Monster Manual: Core Rulebook III (3 ed.). Wizards of the Coast. p. 146. ISBN 0-7869-1552-8. "Orcs are aggressive humanoids that raid, pillage, and battle other creatures" apud MacCallum-Stewart (2008), p. 41
- ^ a b c d Mohr, Joseph (7 December 2019). “Orcs in Dungeons and Dragons”. Old School Role Playing. 31 January 2020閲覧。
- ^ Gygax, Gary (March 1985). “On the influence of J.R.R. Tolkien on the D&D and AD&D games”. The Dragon (95): pp. 12–13. "'Orc' (from Orcus) is another term for an ogre or ogre-like creature. Being useful fodder for the ranks of bad guys, monsters similar to Tolkien's orcs are also in both games."
- ^ ゲイリー・ガイギャックス談[64]。ゲーム考案者の片方であり、『モンスター・マニュアル』(初版)の著者。
- ^ Williams, Skip; Tweet, Jonathan; Cook, Monte (October 1, 2000). Monster Manual: Core Rulebook III (3 ed.). Wizards of the Coast. p. 146. ISBN 0-7869-1552-8. "orcs... look like primitive humans with gray skin, coarse hair, stooped postures, low foreheads, and porcine faces with prominent lower canines... they have lupine ears." apud Young (2015), p. 95
- ^ 『モンスター・マニュアル』第3版、2000年[66]、および第3.5版、2003年[51]。『モンスター・マニュアル』はD&Dの付帯資料。
- ^ Gygax, Gary (December 1977). Monster Manual (1 ed.). TSR. p. 76. "Orcs appear particularly disgusting because their coloration ― brown or brownish green with bluish sheen ― highlights their pinkish snouts and ears. Their bristly hair is dark brown or black, sometimes with tan patches."
- ^ D&D初版[63]、あるいはAD&Dの開発時[49]。
- ^ "Orcs gather in tribes that exert their dominance and satisfy their bloodlust by plundering villages, devouring or driving off roaming herd, and slaying any humanoids that stand in the way".[52] quoted by Young (2015), p. 96.
- ^ Gygax, Gary (1977) Monster Manual, TSR。Young (2015), p. 97も、『MM』各版を出典として述べている。
- ^ Young (2015), p. 97.
- ^ Moore, Roger E (June 1982). “The Half-Orc Point of View”. Dragon (TSR) (62).
- ^ Baur, Wolfgang, Jason Bulmahn, Joshua J. Frost, James Jacobs, Nicolas Logue, Mike McArtor, James L. Sutter, Greg A. Vaughan, Jeremy Walker. Classic Monsters Revisited (Paizo, 2008) pages 52–57.
- ^ Christopher MacLachlan "Why are Ukrainians calling Russian invaders ‘orcs’?", The Spectator (10 April 2022).
- 参照文献
- Carpenter, Humphrey, ed (1981). The Letters of J. R. R. Tolkien. with the assistance of Christopher Tolkien. Boston: Houghton Mifflin. ISBN 0-395-31555-7
- Ariosto, Lodovico (1823). L'Orlando Furioso. 1. Firenze: Giuseppe Molini
- MacCallum-Stewart, Esther (2008). “2: 'Never Such Innocence Again': War and Histories in World of Warcraft”. In Corneliussen, Hilde; Rettberg, Jill Walker. Digital Culture, Play, and Identity: A World of Warcraft Reader. MIT Press. pp. 39–62. ISBN 9780262033701
- Mitchell-Smith, Ilan (May 2009). “11: Racial Determinism and the Interlocking Economics of Power and Violence in Dungeons & Dragons”. In Harden, B. Garrick; Carley, Robert. Co-opting Culture. Lanham, MD: Lexington Books. p. 207–223. ISBN 978-0-7391-2597-7
- Young, Helen (2015). “4. Orcs and Otherness: Monsters on Page and Screen”. Race and Popular Fantasy Literature: Habits of Whiteness. Taylor & Francis. pp. 88–113. ISBN 9781317532170