オリジナルダンス(Original dance)は、フィギュアスケートアイスダンスで行われる種目のひとつ。以前はオリジナルセットパターンダンス(original set pattern dance)が行われていたが、両者は全く異なるものである。2009-2010のシーズンを最後に廃止された。

コルベ&ラーベ

歴史

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国際スケート連盟ルール

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シーズン毎に指定されたリズムに対し自由に選曲した音楽を用い、規定の演技時間内に「2つの異なるダンスリフト」、「ダンススピン」、「2つの異なるステップ」の計5つの要素を行う。なお、ヴォーカル入りの音楽を用いることも許されている。

2010年のルール変更によりオリジナルダンスは廃止され、代わってオリジナルダンスにコンパルソリーダンスを部分的に取り入れたショートダンスが2010-2011のシーズンから導入された。

リズム

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シーズン毎にリズム(ダンス)が課題として指定される。以下にシニアの課題を示す[1]。ただし、1970-1990の間はオリジナルセットパターンダンスのリズムである。

シーズン リズム
1936-1961 なし(競技に含まれず)
1961-1966 自由選択
1966-1967 自由選択(別競技)
1967-1968 自由選択(世界選手権大会に組み込まれた)
1968-1969 自由選択(1シークエンス一周x2または1シークエンス半周x4)
1969-1970 自由選択(シークエンス数は発表されず)
1970-1971 ポルカ
1971-1972 サンバ
1972-1973 ワルツ
1973-1974 タンゴ
1974-1975 ブルース
1975-1976 ルンバ
1976-1977 マーチ(ジュニアとシニアで共通)
1977-1978 パソ・ドブレ
1978-1979 ワルツ
1979-1980 フォックストロット
1980-1981 チャチャ
1981-1982 ブルース(3シークエンス)
1982-1983 ロックンロール
1983-1984 パソ・ドブレ
1984-1985 クイックステップ
1985-1986 ポルカ
1986-1987 ウィンナー
1987-1988 タンゴ
1988-1989 チャールストン
1989-1990 サンバ
1990-1991 ブルース
1991-1992 ポルカ
1992-1993 ウィーナー
1993-1994 ルンバ
1994-1995 クイックステップ
1995-1996 パソドブレ
1996-1997 タンゴ
1997-1998 ジャイブ
1998-1999 ワルツ
1999-2000 ラテンコンビネーション:メレンゲ、チャチャ、サンバ、マンボ、ルンバ
2000-2001 チャールストン、フォックストロット、クイックステップ、マーチ
2001-2002 タンゴ、フラメンコ、パソドブレ、スパニッシュワルツ
2002-2003 メモリー・オブ・グランドボール:ワルツ、ポルカ、マーチ、ギャロップ
2003-2004 スウィングコンボ:ジャイブ、ブギウギ、ジルバ、ロックンロール、ブルース
2004-2005 フォックストロット、クイックステップ、チャールストン
2005-2006 ラテンコンビネーション:メレンゲ、チャチャ、サンバ、マンボ、ルンバ
2006-2007 タンゴ
2007-2008 フォーク、カントリー
2008-2009 1920年代、30年代、40年代のダンス
2009-2010 フォーク、カントリー
2010-2011 1950年代、60年代、70年代のダンス(前シーズンに発表されたが、このシーズンからオリジナルダンスが廃止されショートダンスが導入されたため、実際には課題となっていない。)

脚注

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  1. ^ 1936-1994の出典はISU Handbook - Ice Dancing 2003。

外部リンク

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