オホス・デ・ブルッホ(Ojos de Brujo)はスペインバルセロナ出身の8人編成バンド。オホス・デ・ブルホとも表記される。バンド名は「魔法使いの目」という意味である[1]ヒップホップフラメンコが融合した彼らのスタイルを「jipjop flamenkillo」と形容した人もいる[2]。セルフ・プロデュースしたアルバム『バリ』は10万枚売れ、BBCラジオ3の2004年度「ワールド・ミュージック・アワード」でさまざまな賞を受賞した[3]。同賞には2003年にもノミネートされていた[4]

オホス・デ・ブルッホ
2005年6月28日、ニューヨーク
基本情報
出身地 スペインの旗 スペイン バルセロナ
ジャンル フラメンコヒップホップ
ワールドミュージック
活動期間 1998年 - 2011年
レーベル Edel Records
La Fábrica de Colores
メンバー マリーナ・“ラ・カニラス”
ラモン・ヒメネス
シャビ・トゥルル
DJパンコ
セルジオ・ラモス
マックスウェル・ライト
パコ・ロメーニャ
ハビ・マルティン
カルリトス・サルデュイ

音楽性

編集

彼らの成功で特筆すべきは、レーベルの後ろ盾なしにそれをなしえたことである。デビュー・アルバムの『Vengue』はエデル・レコードから出したが、『バリ』を作る際、レコード会社の重圧から離れ、完全にアーティストの自由に作りたいために、彼らは自らのレーベル『La Fábrica de Colores』を立ち上げた[5]

フラメンコは明らかに彼らのサウンドの核である。メンバーのラモン・ヒメネスはこう述べている。

フラメンコの中には魔法がある……それがオホス・デ・ブルッホの歌の鼓動なんだ。[6]

しかし、純粋なフラメンコとは違う。それについて、シャビ・トゥルルはこう言っている。

……僕たちはフラメンコを真似しているわけじゃない。僕たちがやってるのはフラメンコの豊かさ、それ以外の音楽の豊かさを使って、違う何かを作りだすことなんだ。たまには、「フラメンコは最も強い要素だ」と言うかも知れないけど、フラメンコの真似事をやってるわけじゃない。[7]

フラメンコ以外に彼らの音楽に影響を与えた音楽を挙げると、アフロ・キューバン[8]ラップ、ヒップホップのスクラッチングにターンテーブリズム、そしてインド音楽がある。

メンバー

編集

『テチャリ』発売時(2006年)

  • マリーナ・“ラ・カニラス”(ヴォーカル)
  • ラモン・ヒメネス(フラメンコギター
  • シャビ・トゥルル(カホンタブラコンガ、パーカッション)
  • DJパンコ(スクラッチング)
  • セルジオ・ラモス(ドラムス、カホン)
  • マックスウェル・ライト(パーカッション、ヴォーカル)
  • パコ・ロメーニャ(フラメンコギター)
  • ハビ・マルティン(ベース)
  • カルリトス・サルデュイ(コンガ)

ディスコグラフィ

編集
  • Vengue (1999年)
  • バリ Barí(2002年)
  • Barí Remezclas de la Casa(2003年)
  • テチャリ Techarí(2006年)
  • テチャリ・ライヴ Techarí Live(2007年)(CD/DVD)
  • Aocaná (2009)

脚注

編集

外部リンク

編集