モッカ/モッカX (MOKKA/MOKKA X)は、オペルが製造・販売しているBセグメント/サブコンパクトクラスのクロスオーバーSUVである。

初代(2012-2019年)

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モッカ/モッカX
モッカ A・J13
 
前期型(モッカ)
 
後期型(モッカX)
 
概要
別名 ボクスホール・モッカ(英国)
製造国   韓国
  中華人民共和国
  スペイン
  ロシア
  ベラルーシ
販売期間 2012-2019年
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 FF
AWD
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.4/1.6/1.8L I4
ディーゼル:
1.6/1.7L I4
変速機 5/6MT
6AT
車両寸法
ホイールベース 2,555mm
全長 4,280mm
全幅 1,775mm
全高 1,645mm
その他
姉妹車 ビュイック・アンコール
シボレー・トラックス
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2012年ジュネーブモーターショーにてワールドプレミアされ[1]、同年中に発売を開始すると発表。但し、英国市場においては他のオペル車同様、ボクスホールブランドでの販売となる。

ビュイック・アンコールシボレー・トラックス (ホールデン・トラックス)は同じGMグループにおける兄弟車であり、同時に世界戦略車同志でもある。外観デザインは各ブランドの趣向に合わせて変更を受けているものの、基本的なメカニズムは共有する。

オペルのラインナップにおいてはアンタラの下に位置する車種で、4.280mmの全長はアンタラより320mmも短い。

モッカの販売は好調で、2013年4月30日には受注が10万台を突破したことが発表された。ドイツ、ロシア、イギリス、イタリア、フランスで特に人気があるとのことである[2]。この需要に対応するため、GMは7月10日韓国富平工場に加えて、スペインサラゴサ工場でも2014年下半期からモッカの生産を開始することを発表した。同時に富平工場の生産能力の増強も行うとしている[3]

2016年には改良が施され、フロントマスクを当時のオペルのデザインテーマに沿ったものへと刷新。車名も「モッカX」に変更された[4]

メカニズム

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プラットフォームアベオ/ソニックスパークと同じGMガンマ2を採用し、エンジンは1.4 Lガソリンターボ、1.6 Lガソリン、そして「CDTI」と呼ばれる1.7 Lディーゼルの3種を用意。尚、ディーゼルのみトルク・オン・デマンド方式の4WDも選択可能である。 トランスミッションは1.6 Lには5速MT、1.4 Lと1.7 Lディーゼルには6MTが組み合わされ、1.7 Lディーゼルのみ6速ATも選択可能である。

モッカの特徴の一つとして「FlexFix」と呼ばれる格納式サイクルラックの装備が挙げられる[5]。最大で3台の自転車が搭載可能で、使用しない場合には車体後下部に格納される。このFlexFixはメリーバBなど他のオペル車にも装備されている。

2代目(2020- )

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モッカ
モッカ B
 
オペル・モッカ GS Line
 
 
概要
別名 ボクスホール・モッカ(英国)
販売期間 2020-
ボディ
乗車定員 5名
ボディタイプ 5ドアSUV
駆動方式 FF
プラットフォーム PSA CMP (EMP1)
パワートレイン
エンジン ガソリン:
1.2L 直列3気筒ターボエンジン
ディーゼル:
1.5L 直列4気筒
変速機 6速MT
8速AT
車両寸法
ホイールベース 2,557 mm (Mokka)
2,561 mm (Mokka-e)
全長 4,151 mm
全幅 1,791 mm
全高 1,531 mm (Mokka)
1,532 mm (Mokka-e)
車両重量 1,270 - 1,598 kg
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2020年9月2日、電気自動車「モッカ-e」に続き、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンを搭載したモデルを発表[6]グループPSAがオペルを買収したため、グループPSAが開発したEMP1プラットフォームが採用されたほか、名称が「モッカ」に戻された。イギリスでは先代に引き続き、ボクスホールブランドで販売される。

デザインは、2018年に公開されたコンセプトカーGT X Experimentalドイツ語版」をもとにし、フロントマスクは「OPEL Visor(オペル・バイザー)」と呼ばれるヘッドランプからグリルを一体化したデザインを採用[7]1970年代に販売されたマンタからインスピレーションを受けており、今後「OPEL Visor」は全てのオペルモデルに採用される予定である。

パワートレインにはガソリンエンジンとディーゼルエンジンを設定[8]。ガソリン車は1.2 L直列3気筒ターボエンジンが搭載され、6速MTを組み合わせる100 hp/205 Nm仕様と、6速MTか8速ATが選択できる130 hp/230 Nm仕様が用意されている。また、ディーゼル車には6速MTを組み合わせ、110 hp/250 Nmを発揮する1.5 L直列4気筒エンジンを搭載している。

欧州でのグレードは、「ベース(Mokka)」「エディション(Edition)」「エレガンス(Elegance)」「GSライン(GS Line)」「アルティメート(Ultimate)」の5種類[9]

モッカ-e(Mokka-e)

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2020年6月24日、電気自動車の「モッカ-e(Mokka-e)」を発表[10]

容量50 kWhのリチウムイオン電池と100 kW (136 hp)/260 Nmを発揮する駆動用モーターを搭載し、航続距離は最大324 km (WLTP3)、最高速度は150 km/hである[9]

欧州でのグレードは、「ベース(Mokka-e)」「エディション(Mokka-e Edition)」「エレガンス(Mokka-e Elegance)」「GSライン(Mokka-e GS Line)」「アルティメート(Mokka-e Ultimate)」の5種類[9]

車名

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「MOKKA (モッカ)」は、アラビア産のコーヒー豆に由来している。

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ 【ジュネーブモーターショー12】オペルの小型クロスオーバー、モッカ…ビュイックと「相互乗り入れ」Response.2012年3月8日(2012年9月24日 閲覧)
  2. ^ 100,000 Opel Mokka Already Ordered, Now Even More Variety”. GM Media Online (2013年4月30日). 2013年7月7日閲覧。
  3. ^ Opel/Vauxhall to produce Mokka in Spain’s Zaragoza plant in 2014”. GM Media Online (2013年7月10日). 2013年7月10日閲覧。
  4. ^ 【ジュネーブモーターショー16】オペルの小型SUV、モッカ …「X」に進化”. Response. (2016年3月1日). 2020年10月25日閲覧。
  5. ^ Opel FlexFix: Easily Carries up to Four Bicycles”. GM Media Online (2013年5月22日). 2013年7月7日閲覧。
  6. ^ "Extra Efficient Engines: New Opel Mokka Combines Fun and Modernity" (Press release) (英語). Media OPEL International. 2 September 2020. 2020年10月25日閲覧
  7. ^ オペル モッカが電気自動車も用意して欧州で発表に。ヤリスクロスやTクロスのライバルとなるか?”. webモーターマガジン (2020年10月2日). 2020年10月25日閲覧。
  8. ^ 【OPELの小型SUV】独オペル(ヴォグゾール)新型モッカ EV、ガソリン、ディーゼル設定”. AUTOCAR JAPAN (2020年9月8日). 2020年10月25日閲覧。
  9. ^ a b c これが日本再上陸の切り札!? オペルの小型SUV 新型モッカがやってくる?”. ベストカーWeb (2020年10月9日). 2020年10月25日閲覧。
  10. ^ オペル、新型EV「モッカ」初公開。航続距離322kmを実現するクロスオーバーモデル”. Car Watch (2020年6月25日). 2020年10月25日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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