オヘビイチゴ
オヘビイチゴ(雄蛇苺、学名:Potentilla anemonifolia)は、バラ科キジムシロ属の多年草[7][8]。別名、オトコヘビイチゴ[8]。
オヘビイチゴ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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栃木県渡良瀬遊水地 2018年5月上旬
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分類(APG IV) | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
Potentilla anemonifolia Lehm.[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
オヘビイチゴ(雄蛇苺)[6] |
特徴
編集根茎は短く、直立する。茎は地上を這うか斜上し、少数の葉をつけて分枝し、長さ20-50cmになる。茎には斜上する毛があるか、または無毛で、節から根を出すことがある。根出葉は掌状複葉で、小葉は5個まれに7個つき、長さ3-20cmになる葉柄がある。小葉は長さ2-6cm、幅1-2.5cmで、卵状長楕円形、卵状楕円形、楕円形または広倒披針形になり、先は鈍頭から円頭、基部に小葉柄があるかまたはない。小葉の表面はほぼ毛はなく、裏面は葉脈上に圧着した毛が生え白緑色になり、縁には粗い鋸歯がある。長い茎につく葉はふつう3出複葉、まれに単葉で、短い葉柄があり、基部に広く大きな托葉がある[7][8]。
花期は4-6月。茎上部に集散花序をつけ、やや多数の花をつける。花は黄色で径8-12mmになり、花柄は長さ5-20cmで圧着した白い毛が生える。萼片は5個あり、卵形から卵状披針形で先は鋭頭、長さ3-4mmになり、外側に毛がわずかに生える。副萼片も5個あり、線形で萼片より短く、萼片と同様に外側にわずかに毛が生える。花弁も5個あり、倒心形で、先端はくぼみ、基部は広いくさび形になり、長さ3-4mmになる。雄蕊は20個ある。心皮は多数あり、花柱は短くやや頂生する。果実期の花床は半球形となり、基部に短毛が生える。果実は痩果で多数つき、痩果は長さ約0.6mmで、広卵形で褐色となり、表面に縦方向にしわがある[7][8]。
分布と生育環境
編集日本では、本州、四国、九州に分布し、田んぼのあぜ、畑地、草地などの湿った場所に生育する[7][8]。世界では、朝鮮半島、中国大陸(東北部・北部)に分布する[7]。
名前の由来
編集下位分類
編集ギャラリー
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花は黄色で5弁花。花弁は倒心形で、先端はくぼむ。
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萼片と副萼片は5個あり、花茎に白い毛がある。
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根出葉は掌状複葉で5小葉からなる。
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茎は地上を這って斜上し、茎につく葉は3出複葉になる。
脚注
編集- ^ オヘビイチゴ「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
- ^ オヘビイチゴ(シノニム) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
- ^ オヘビイチゴ(シノニム) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
- ^ オヘビイチゴ(シノニム) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
- ^ オヘビイチゴ(シノニム) 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)
- ^ 『山溪ハンディ図鑑1 野に咲く花』p.298
- ^ a b c d e f 『改訂新版 日本の野生植物 3』p.35
- ^ a b c d e f 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.640
- ^ 『新分類 牧野日本植物図鑑』pp.1483, 1493, 1505
- ^ a b ミツバオヘビイチゴ 「BG Plants 和名-学名インデックス」(YList)