オオミズネズミ(大水鼠、学名: Hydromys chrysogaster)は、 ネズミ目(齧歯目) ネズミ科に属する、水棲生活に適応した大型のネズミ類の1種である。

オオミズネズミ
保全状況評価
LOWER RISK - Least Concern (IUCN Red List Ver. 2.3 (1994))
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: ネズミ目 Rodentia
: ネズミ科 Muridae
: ミズネズミ属 Hydromys
: オオミズネズミ H. chrysogaster
学名
Hydromys chrysogaster E.Geoffroy, 1804
和名
オオミズネズミ
英名
Australian Water Rat
Beaver-Rat
Golden-Bellied Water Rat

生息地

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ニューギニアからオーストラリア東部、タスマニアに棲息。オーストラリアでは保護の対象である。

形態

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頭胴長29~39cm、尾長23~35cm、体重0.65~1.25kg に達する。幅が広く水かきの発達した後脚、灰色がかった褐色の毛皮、豊かな頬ヒゲ、先端が白い太く黒味がかった尾を持つ。 は普通のネズミに比べ、体の割に小さめ。

生態

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住環境として常に水が豊富にある地域を必要とし、 それも完全に手付かずの環境より、ある程度人間の手が入った環境を特に好む。

巧みに泳ぐ事が出来、その様子から時折カモノハシと誤認される事がある。

食性は肉食。主に淡水性の巻貝や小魚、時にカエルカメ水鳥ハツカネズミコウモリ捕食する。 カラスガイなどは捕まえた後、陽だまりの岩の上に置いて、太陽光による熱射で殻が開き、中身が取り出しやすくなるのを待つ習性がある。