オオナンバンギセル(大南蛮煙管、学名:Aeginetia sinensis )はハマウツボ科ナンバンギセル属一年草寄生植物。別名、ヤマナンバンギセル

オオナンバンギセル
福島県会津地方 2010年7月
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: ゴマノハグサ目 Scrophulariales
: ハマウツボ科 Orobanchaceae
: ナンバンギセル属 Aeginetia
: オオナンバンギセル A. sinensis
学名
Aeginetia sinensis G.Beck
和名
オオナンバンギセル(大南蛮煙管)

特徴

編集

ススキノガリヤスなどのイネ科単子葉植物寄生する。根は寄主の根に食い込んで栄養分を吸収する。地上にはほとんど出ないはごく短く、数個の鱗片葉があり、その上部の鱗片葉の腋から花柄を長く伸ばす。

同属のナンバンギセルに似るが、それより大型で、花柄は径3-4mmとやや太く、長さは20-30cmになる。は、ナンバンギセルは先端が尖るが、本種の先端は鈍く、長さは3-5cmになる。

花期は7-9月。花柄の先端に横を向いた大きな紅紫色のを1個つける。花冠は長さ4-6cmの太い筒型で、先端が5裂し唇形となり、花冠裂片の縁には細かい歯牙がある。ナンバンギセルの花冠裂片の縁は全縁となる。蒴果は卵球状になり、多量の細かい種子がある。

分布と生育環境

編集

日本では、本州、四国、九州に分布し、深山の草地に生育する。アジアでは、中国の中部に分布する。

品種

編集
  • シロバナオオナンバンギセル Aeginetia sinensis G.Beck f. albiflora K.Asano

参考文献

編集

外部リンク

編集