オオシビレタケ(学名:Psilocybe subaeruginascens)は、モエギタケ科シビレタケ属に属し、幻覚成分であるシロシビンを含有する。異名ワライタケモドキ。本きのこは Psilocybe subfimetariaPsilocybe stuntziiと密な関係にある。

オオシビレタケ
オオシビレタケ
オオシビレタケ
分類
: 菌界 Fungi
: 担子菌門 Basidiomycota
: 真正担子菌綱 Homobasidiomycetes
: ハラタケ目 Agaricales
: モエギタケ科 Strophariaceae
: シビレタケ属 Psilocybe
: オオシビレタケ P. subaeruginascens
学名
Psilocybe subaeruginascens
Hohnel
和名
オオシビレタケ
Psilocybe subaeruginascens
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菌類学的特性
子実層にひだあり

傘は円錐形

もしくは凸形

子実層は固着形

もしくは上生形
柄には何も無い
胞子紋は紫茶色
生態は腐生植物
食用: 向精神性
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特徴

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傘ははじめ円錐、後に平らに開く[1]。ひだは、柄に対して直生か上生し、やや密[1]。柄は細長く中空[1]

傷をつけると青変する[2]。味やにおいに特徴はない[2]

食用のナラタケとの誤食の例がある[3]

生態

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オオシビレタケは、都市の木片、積もった葉、木材屑や、落葉樹林や庭園の道や道路に沿って群生する。時に糞に発生する。4月から7月の、日本の南部やジャワ島の亜熱帯地方に発生する。近縁種のPsilocybe ovoideocystidiataは、カリフォルニア州ベイエリアにて報告されている。[4][要出典]

日本での発生例は、10月に山形県南陽市の豆畑に群生[2]、6月の群馬県沼田市の自宅裏庭[5]、熊本・菊池市[1]

日本での中毒例の報告は1987年が初で、その際LSDに似た幻覚作用を持つシロシビンが検出されている[2]。その際、約15本を食べた者は、故意に嘔吐したが、目を閉じると鮮やかな色彩が動く幻視を見るなど体験し、口の痛み、息苦しさなどの症状を呈した[2]

幻覚成分であるシロシビンを含むキノコ類は、2002年より日本の麻薬及び向精神薬取締法における麻薬原料植物(菌類だが)として故意の所持・使用は規制されている[1]

出典

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  1. ^ a b c d e 長沢栄史『日本の毒きのこ』(増補改訂版)学習研究社、2009年、136、269頁頁。ISBN 978-4-05-404263-6 
  2. ^ a b c d e 足達雅之「オオシビレタケによる食中毒」『食品衛生学雑誌』第29巻第5号、1988年、360-361頁、doi:10.3358/shokueishi.29.360NAID 130003692846 
  3. ^ 登田美桜、畝山智香子、豊福肇、森川馨「わが国における自然毒による食中毒事例の傾向(平成元年~22年)」『食品衛生学雑誌』第53巻第2号、2012年、105-120頁、doi:10.3358/shokueishi.53.105NAID 130002109174 
  4. ^ http://www.sporeworksgallery.com/Stuntzae
  5. ^ No.1387 毒キノコの誤食による食中毒事件について(群馬県)”. 国立保健医療科学院 (2016年3月8日). 2017年12月5日閲覧。
  • Guzman, G. The Genus Psilocybe: A Systematic Revision of the Known Species Including the History, Distribution and Chemistry of the Hallucinogenic Species. Beihefte zur Nova Hedwigia Heft 74. J. Cramer, Vaduz, Germany (1983) [now out of print].

外部リンク

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