オオキトンボ
オオキトンボ(学名:Sympetrum uniforme)は、トンボ科に分類されるトンボの一種。
オオキトンボ | ||||||||||||||||||||||||
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静止中のオオキトンボ
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Sympetrum uniforme (Selys, 1883) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
オオキトンボ |
分布
編集形態
編集全長は、44-52mm。体色は全体が橙黄色で目立つ斑紋はない。翅も全体が薄い橙色になる。未成熟のショウジョウトンボに似るが、本種には前胸に長い毛があり、腹部が扁平ではないことで区別できる。キトンボにも似るが、翅の色の着き方やメスの産卵弁の形状で区別できる[1]。
生態
編集平地や丘陵地にある、透明度の高い遠浅で抽水植物が繁茂した池や沼に生息する。池沼の岸辺が露出した環境を好む。オスは、水辺の植物や地面で静止して縄張りを占有するが、特に朝には頻繁にホバリングも交えながら飛び回り巡回をする。オスがメスを見つけると、空中で交尾態になり、そのまま水辺を離れて周辺の草地まで行き静止する。その後、連結したまま水辺へ戻り、連続して打水または打泥産卵をする。または、メスが単独で産卵を行い、オスが警護飛翔することもある。1年1世代で、卵の期間が半年程度、幼虫の期間が3-5ヶ月程度である。卵で越冬する[1]。
保全状況評価
編集絶滅危惧IB類 (EN)(環境省レッドリスト)
2000年の環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されていたが、2007年には絶滅危惧I類に、そして2012年の環境省レッドリストでは絶滅危惧IB類に指定されている[2]。
脚注
編集- ^ a b c 日本のトンボ(2012)
- ^ 昆虫類のレッドリスト新旧対照表 環境省 2012年
参考文献
編集- 尾園 暁、川島逸郎・二橋 亮『日本のトンボ』文一総合出版〈ネイチャーガイド〉、2012年、412頁。ISBN 978-4-8299-0119-9。