オアシスを求めて
1985年のNHK総合のテレビドラマ
概要
編集日本のテレビドラマとしては珍しい本格SFである。
放映時から100年後の未来が舞台。酸性雨が降り続き荒廃した環境、スペースコロニー、クローン人間、中枢コンピューターによる管理社会、などのSFアイテムが盛り込まれている。
NHKドラマ部のプロデューサー村上慧と、NHKのドラマも多く手掛ける脚本家の田向正健が「今度はSFをやろう」ということで企画された。
スタッフのほとんどはNHK内部だったが、ミニチュアはヒルマモデルクラフトが製作した。
特撮はビデオ合成によるもので、NHK技術陣の総力が投入された。
あらすじ
編集西暦2087年、日本初のスペースコロニー・勝利号が完成する。地球環境が汚染されたこの時代に、人類の希望は宇宙にしかなかった。あるとき、勝利号の開発スタッフである織部路音(中井貴一)は、勝利号のシステムを管理するコンピュータR7の性能に疑問を抱く。同じころに500万人の居住者を乗せたアメリカのコロニーが消息を絶った。疑惑を追う織部の前に、やがて驚くべき存在が姿を現す…。
キャスト
編集スタッフ
編集- 脚本:田向正健
- 演出:富沢正幸
- 音楽:冨田勲
- 制作:村上慧
- 特殊美術:比留間伸志
- ミニチュア造型:ヒルマ・モデル・クラフト
備考
編集参考文献
編集- 特撮雑誌『宇宙船』1985年10月号および12月号