エンジン・アライアンス GP7000

エンジン・アライアンス GP7000Engine Alliance GP7000GP7200としても知られる)は、航空機用の大型ターボファンエンジンエアバスA380に採用されている。

エアバスA380に搭載されたGP7200
GP7000

GE90のコアエンジンとPW4000の低圧システム(ファン・低圧圧縮機・低圧タービン)を元に構成されている。

歴史

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ゼネラル・エレクトリック・エアクラフト・エンジンズ(現GE・アビエーション)とプラット・アンド・ホイットニーとが50パーセントずつ出資して設立したエンジン・アライアンスによって開発された。元々はボーイングの商用航空機部門であるボーイング・コマーシャル・エアプレーンズが開発を検討していたボーイング747の胴体延長型747-Xに搭載するエンジンとして供給する予定であったが、747-Xの開発が中止されたため、エアバスのA380に搭載するエンジンとして開発が進められた。

地上でのエンジンテストは2004年の4月に始められ、A380に搭載されてのテストは2006年8月14日に始められた[1]アメリカ連邦航空局は2006年1月4日に商用での使用資格を認定した。2006年8月25日にA380-861テスト機(MSN009、製造番号009) がGP7200を搭載して初めての飛行を行った。トゥールーズを飛び立ち、再びトゥールーズに戻る4時間の飛行であった。テストはナセル、巡航速度、操作について行われた。また前日には離陸中止 (RTO:Rejected TakeOff) テストが行われた。

競合

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競合するエンジンはロールス・ロイス・ホールディングストレント900シリーズである。トレント900は、エアバスA380がまだA3XXと呼ばれていた1996年当時に、搭載エンジンとして採用され、A380の顧客のほとんどに選ばれた。しかしながらその後A380のエンジン市場に参入したGP7000は、シェアを48パーセントまで増加させた(2005年)。シェア増加の一番の要因は、アラブ首長国連邦の航空会社であるエミレーツ航空が総販売機数の3分の1に当たる45機ものA380をGP7000搭載型として発注したためである。GP7200が搭載されたA380は型番A380-86X(末尾から2桁目の6がGP7200搭載を示す)が割り当てられる。

出資・部品生産

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GP7200プロジェクトには、ドイツMTUエアロ・エンジンズや、フランススネクマなども出資している(GE・アビエーションまたはプラット・アンド・ホイットニーの持つ株の一部を持つ形で)。また、日本のIHIスウェーデンボルボ(子会社のボルボ・エアロ)なども部品の生産に関わっている。

主要顧客

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GP7270 諸元

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出典:FEDERAL AVIATION ADMINISTRATION[2], Teal Group Corporation[3]

一般的特性

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  • 形式: 高バイパス比2軸ターボファンエンジン
  • 全長: 474 cm (186 in)
  • 直径: 316 cm (124 in), ファン先端まで 295 cm (116 in)
  • 乾燥重量: 6712 kg (14,798 lb)

構成要素

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  • 圧縮機: スウェプトワイドコード 中空チタン ファンブレード24枚、バイパス比8.7:1 5段低圧軸流圧縮機、9段高圧軸流圧縮機
  • 燃焼器: 低公害アニュラー燃焼器
  • タービン: 2段高圧タービン、ボルトレス構造、単結晶(SC)ブレード、耐熱コーティング、軸流;6段低圧軸流タービン

性能

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脚注

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  1. ^ Engine Alliance GP7200-powered A380, www.flightglobal.com
  2. ^ FAA certificate data sheet (PDF) , www.airweb.faa.gov
  3. ^ Engine Alliance GP7000 (PDF) , www.tealgroup.com

外部リンク

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