エルンスト・ラース
生涯
編集ブランデンブルク州フュルステンヴァルデ(Fürstenwalde)生まれ。ベルリン大学でトレンデレンブルクに師事し、神学と哲学を学んだ。1859年、ベルリン大学にて論文『アリストテレスの道徳原理(Das Moral-Prinzip des Aristoteles)』で博士号を取得。
1872年、ストラスブール大学(シュトラスブルク大学)哲学教授[1]。『カントの経験のアナロジー(Kants Analogien der Erfahrung)』(1876年)でカントの超越論を厳しく批判し、主著『観念論と実証主義(Idealismus und Positivismus)』(1879-1884年、全3巻)では、超越論に由来するプラトン主義、およびプロタゴラスを祖とする実証主義を明確に対比させる。ラースは、デイヴィッド・ヒュームの信奉者であった。彼はその哲学を通じて、形而上学を倫理学や教育論と結びつけようと努めた[2][3]。
業績
編集主な教育的作品は、Der deutsche Aufsatz in den ersten Gymnasialklassen (1868) とDer deutsche Unterricht auf höhern Lehranstalten (1872; 2nd ed. 1886) である。Vierteljahrsschrift für wissenschaftliche Philosophie (1880-82) に大きく寄稿し、遺稿集である Literarischer Nachlass がウィーンで出版された[4]。
脚注
編集- ^ Laas, Ernst. Eisler: Philosophen-Lexikon.
- ^ Chisholm 1911.
- ^ Laas, Ernst. In: Neue Deutsche Biographie (NDB). Band 13, Duncker & Humblot, Berlin 1982, ISBN 3-428-00194-X, p. 359ff.
- ^ Chisholm 1911, p. 2.
参考文献
編集- この記事にはアメリカ合衆国内で著作権が消滅した次の百科事典本文を含む: Chisholm, Hugh, ed. (1911). "Laas, Ernst". Encyclopædia Britannica (英語). Vol. 16 (11th ed.). Cambridge University Press. pp. 1–2. この作品は以下を順に引用している:
- Hanisch, Der Positivismus von Ernst Laas (1902)
- Gjurits, Die Erkenntnistheorie des Ernst Laas (1903)
- Falckenberg, Hist. of Mod. Philos. (Eng. trans., 1895)