エルベール3世 (ヴェルマンドワ伯)
エルベール3世(フランス語:Herbert III, 954年以前 - 993/1002年)は、ヴェルマンドワ伯(在位:987年 - 993/1002年)。ヴェルマンドワ伯アルベール1世とゲルベルガ・フォン・ロートリンゲンの息子。
エルベール3世 Herbert III | |
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ヴェルマンドワ伯 | |
在位 | 987年 - 993/1002年 |
出生 |
954年以前 |
死去 |
993/1002年 |
配偶者 | エルマンガルド・ド・バル=シュル=セーヌ |
子女 |
アルベール2世 オトン |
家名 | ヴェルマンドワ家 |
父親 | ヴェルマンドワ伯アルベール1世 |
母親 | ゲルベルガ・フォン・ロートリンゲン |
生涯
編集モンティエ=アン=デ修道院の2つの特許状(968年と980年)は、当時ヴィトリのシャトー=ティエリ伯であり、サン=メダール・ド・ソワソン修道院の在俗修道院長であったヴェルマンドワ伯エルベール3世によるものとされており、そこには「フランク伯」という称号が記されている。この称号は、ロベール家が保持し、フランク王国で王に次ぐ2番目の地位であったフランク公の称号と比較することができる。「フランク伯」の称号は、フランク王の最も高い地位の伯爵であることを主張しており[1]、王国ではフランク王とフランク公に次ぐ第3位であることを意味する。
西フランク王ロテールの勅許により、エルベールは「宮中伯(comte du palais)」とされた[2]。この称号は、エルベールのあとにヴェルマンドワ家の継承者であるブロワ伯とシャンパーニュ伯が帯びることとなる宮中伯(comte palatin)の称号と対比される[3]。
結婚と子女
編集987年以前にバル=シュル=セーヌ伯ルナールの娘エルマンガルドと結婚した。エルマンガルドは後にトネール伯ミロン2世と再婚した。この結婚で以下の子女が生まれた。
脚注
編集- ^ Sassier 1995, pp. 153–154.
- ^ Theis 1990, p. 181.
- ^ Sassier 1995, p. 154.
参考文献
編集- Christian Settipani, La Préhistoire des Capétiens (Nouvelle histoire généalogique de l'auguste maison de France, vol. 1), Villeneuve-d'Ascq, éd. Patrick van Kerrebrouck, 1993, 545 p. (ISBN 978-2-95015-093-6).
- Sassier, Yves (1995). Hugues Capet. Paris: Fayard. ISBN 978-2-213-01919-2. OCLC 468527028
- Theis, Laurent (1990). L'héritage des Charles : de la mort de Charlemagne aux environs de l'an mil. Nouvelle histoire de la France médiévale (Points. Histoire) 2. Paris: Seuil. ISBN 978-2-02-011553-7.
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