エビガラスズメ(蝦殻天蛾、学名: Agrius convolvuli)は、チョウ目スズメガ科昆虫の一種。発生期間は6~11月。

エビガラスズメ
Agrius convolvuli
Agrius convolvuli(1933年)
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
上目 : Panorpida
: チョウ目 Lepidoptera
亜目 : Glossata
下目 : Heteroneura
上科 : カイコガ上科 Bombycoidea
: スズメガ科 Sphingidae
亜科 : スズメガ亜科 Sphinginae
: Acherontiini
: Agrius
: エビガラスズメ A. convolvuli
学名
Agrius convolvuli
(Linnaeus1758)[1]
シノニム

Sphinx convolvuli Linnaeus1758
Sphinx patatas Ménétriés, 1857
Sphinx roseafasciata Koch, 1865
Sphinx pseudoconvolvuli Schaufuss, 1870
Protoparce distans Butler, 1876
Protoparce orientalis Butler, 1876

和名
エビガラスズメ(蝦殻天蛾)
英名
Sweetpotato hornworm

寄主植物

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幼虫の食草は、ヒルガオ科サツマイモアサガオマメ科ゴマ科ナス科。成虫は夜行性で口吻が長く、ヨルガオなど筒状の花の蜜や樹液を吸う。

外見

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成虫は腹部に黒・桃・白の縞模様があり、エビに似ている。

大きさは35㎜~45㎜ほど。

幼虫はふつう5齢までだが、まれに6齢になる個体がいる。終齢で大きさは9㎝前後。

4齢まではほぼ緑色で、脱皮して色が変わることがある。柄が目立つものや黒っぽい体のものもいて、その色彩は変化に富んでいる。

お尻のほうに角が付いているが、毒はない。

成熟した幼虫は土に潜り、蛹化する。蛹には長い小腮環(しょうさいかん)が付いていて、エビガラスズメの蛹の特徴。蛹で越冬する。

分布

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日本北海道本州四国九州種子島屋久島奄美大島沖縄本島宮古島伊良部島石垣島西表島与那国島南大東島北大東島)、旧北区東洋区エチオピア区台湾東南アジア太平洋[1]

脚注

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  1. ^ a b 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2012年4月9日閲覧。

参考文献

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  • 福田晴夫ほか『昆虫の図鑑 採集と標本の作り方 : 野山の宝石たち』(増補改訂版)南方新社、2009年、65頁。ISBN 978-4-86124-168-0 
  • 安田守『イモムシハンドブック』高橋真弓・中島秀雄監修、文一総合出版、2010年、73頁。ISBN 978-4-8299-1079-5 

関連項目

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外部リンク

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