エバリスト・フェルナンデス・ブランコ
エバリスト・フェルナンデス・ブランコ(Evaristo Fernández Blanco、1902年3月6日 - 1993年10月22日)は、スペインの作曲家。
経歴
編集アストルガ出身。マドリード音楽院でトマス・ブレトンとコンラード・デル・カンポに師事した後、ウィーンでフランツ・シュレーカーに学んだ。1935年にスペインに帰国した後は、マドリードでスペイン8人組と密接な関わりを持って活動し、共和国政府の音楽委員会代表に就任した。しかしスペイン内戦の結果、1939年に共和国政府が崩壊すると、ポンテベドラに2年の間隠れた。そこで『劇的序曲』を作曲したが、その後40年以上日の目を見ることはなかった。1941年にバルセロナに移り、地元のサルスエラ楽団のピアニストを務めた。それからは作曲の筆を折ってしまった[1] 。
しかし1970年代後半より民主化が進むと彼の作品は再び注目され、1982年に40年の沈黙を破って、RTVE交響楽団のために『古舞踊組曲』を作曲した[2]。
作品
編集管弦楽曲
編集- 悲しきワルツ(1920)
- 山の印象(1921)
- 交響的序曲(1925)
- 小組曲(1929)
- 3つの小品(1930)
- 2つのレオン舞曲(1932)
- 劇的序曲(1940)
- 古舞踊組曲(1982)
器楽曲
編集- ピアノ三重奏曲(1928)
- ピアノのための常動曲
脚注
編集文献
編集- Daniel Gutiérrez Sanz, Daniel. Catálogo de obras, 2007. Edita: Ayuntamiento de Astorga.