エニウェイ・エニハウ・エニホエア
「エニウェイ・エニハウ・エニホエア」(Anyway, Anyhow, Anywhere)は、イギリスのロックバンド、ザ・フーの楽曲。1965年にザ・フー名義での2枚目のシングルとしてリリースされた(実質3枚目)。作詞、作曲はピート・タウンゼントおよびロジャー・ダルトリー。
「エニウェイ・エニハウ・エニホエア」 | ||||
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ザ・フー の シングル | ||||
B面 |
ダディ・ローリング・ストーン(UK) エニタイム・ユー・ウォント・ミー(US) | |||
リリース | ||||
規格 | 7インチ・シングル | |||
録音 | 1965年4月 ロンドン IBCスタジオ[2] | |||
ジャンル | ロック | |||
時間 | ||||
レーベル |
ブランズウィック・レコード デッカ・レコード | |||
作詞・作曲 |
ピート・タウンゼント ロジャー・ダルトリー | |||
プロデュース | シェル・タルミー | |||
チャート最高順位 | ||||
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ザ・フー シングル 年表 | ||||
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解説
編集1stシングル「アイ・キャント・エクスプレイン」に引き続き、イギリスのシングル・チャートでトップ10入りを果たした曲。ザ・フーの楽曲でタウンゼントとダルトリーが共作した唯一のナンバーである[4]。1965年4月12日から14日にかけて行われた一連のセッションの中でレコーディングされた曲の一つで、ピアノでニッキー・ホプキンスが参加している[5]。間奏の途中でエレキギターによると思われるハウリング音が入っているが、アメリカではこれが欠陥品ではないかと思われたという[2]。また、間奏ではモールス信号のような音も聞こえるが、これはギターのピックアップ・セレクターを叩く事で作られた音であり、次回作の「マイ・ジェネレーション」でもこの奏法を試みている[4]。
タウンゼントによれば、この曲はチャーリー・パーカーについて書いたものだとしているが、ダルトリーが歌詞を全面的に書き換え、傲慢で気取ったうぬぼれ屋の歌にした。当時バンドのマネージャーだったキット・ランバートは、この曲を「派手な効果を使わず、欲求不満を音楽的に表現した作品」と紹介した。この曲は音楽番組「レディ・ステディ・ゴー!」のテーマソングとしてしばらく使用された[4]。
別バージョン
編集フランスのみでリリースされたEP盤「The Who」には、ボーカルのみが別テイクとなっているバージョンが収録されている[6]。これは2002年にリリースされた『マイ・ジェネレーション~デラックス・エディション』に、リアル・ステレオにリミックスされて収録された。
カヴァー
編集- デヴィッド・ボウイ - 1973年のカヴァー・アルバム『ピンナップス』に収録。
- アレックス・チルトン - 1994年のトリビュート・アルバム『Who Covers Who』に収録[7]。
- トッド・ラングレン - 1998年発売の未発表音源集『Somewhere, Anywhere: The Unreleased Tracks』に収録[8]。
- オーシャン・カラー・シーン - 2001年のトリビュート・アルバム『サブスティテュート〜ザ・ソングス・オブ・ザ・フー』に提供[9]。
脚注
編集- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、324頁。
- ^ a b 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、82頁。
- ^ WHO | Artist | Official Charts
- ^ a b c 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、73頁。
- ^ 『エニウェイ・エニハウ・エニウェア』アンディ・ニール、マット・ケント著、佐藤幸恵、白井裕美子訳、シンコーミュージック刊、2008年、81頁。
- ^ 『ザ・フー アルティミット・ガイド』レコード・コレクターズ増刊、2004年、130頁。
- ^ Who Covers Who - Various Artists | AllMusic
- ^ Somewhere, Anywhere: The Unreleased Tracks - Todd Rundgren | AllMusic
- ^ Various - Substitute - The Songs Of The Who (CD) at Discogs
外部リンク
編集“Rickenbacker Guitars” (英語). thewho.net. 2022年1月12日閲覧。