エディト・マティス

スイスのソプラノ歌手 (1938-)

エディト・マティス(Edith Mathis, 1938年2月11日 - )は、スイスソプラノ歌手。夫は指揮者ベルンハルト・クレー

エディト・マティス
エディト・マティス(1969年、アムステルダム)
基本情報
生誕 (1938-02-11) 1938年2月11日
出身地 スイスの旗 スイスルツェルン
ジャンル クラシック音楽
職業 オペラ歌手(ソプラノ

略歴

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ルツェルンに生まれ、生地の音楽院で学ぶ。1956年、18歳の時に同地の歌劇場でモーツァルトの『魔笛』の童児としてデビュー。1957年、同歌劇場で『フィガロの結婚』のケルビーノを歌って大成功を収める。1959年、ケルン歌劇場で『ファルスタッフ』のナンネッタで成功し、この歌劇場のメンバーになったが、1960年からハンブルク歌劇場に移った。

国際的に有名になったのは1960年以後で、ザルツブルク音楽祭の他に世界各国で歌い、1963年にはベルリン・ドイツ・オペラとともに来日して、ケルビーノで絶賛を浴びた。この世代のドイツ圏のソプラノとしてはトップクラスの美貌、それもどちらかといえば愛嬌のあるルックスも大きな魅力で、初来日時の人気ぶりは今なお語り草になっている[1]

その清澄な声による新鮮な歌い方で、モーツァルトのオペラや宗教曲を得意としており、カール・ベームヘルベルト・フォン・カラヤンらの巨匠とも数多く共演している。

後年には『フィガロの結婚』の伯爵夫人、『ばらの騎士』の元帥夫人などの気品ある大人の女性役もレパートリーとしている。

1979年よりバイエルン宮廷歌手。1992年よりウィーン国立音楽大学教授も務めている。

脚注

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  1. ^ 評論家宇野功芳は著書『モーツァルト 奇跡の音楽を聴く』(ブックマン社)の中で「ただでさえかわいいのに、ケルビーノをやったら目茶苦茶かわいくて、観客が皆ファンになっちゃった。僕もマティスのファンになって(中略、ドイツ等の歌劇場での公演を)追っかけてた時期もあったんだよ」と語っている。