卵サンドイッチ
卵サンドイッチ（たまごサンドイッチ）は、卵を具材にしたサンドイッチの総称。具の卵が、目玉焼き、スクランブルエッグ、スライスしたゆで卵、マヨネーズで和えた卵サラダであるものなど、いくつかの種類がある。呼称については卵サンドとも略されるほか、4番目のケースでは卵サラダサンドイッチと呼ばれる場合がある。
| 卵サンドイッチ | |
|---|---|
 卵サンドイッチの一例 | |
| 種類 | サンドイッチ |
| 主な材料 | パン、卵 |
歴史
編集第二次世界大戦中に肉の配給が一時停止されたため、セントルイスにあるホワイトキャッスルというレストランのマネージャーが、卵焼きサンドイッチというファストフードを紹介した。しかし、この料理は人気がなく、肉の配給が再開されるとすぐに捨てられてしまった。ファストフードレストランでは、1971年にカリフォルニア州サンタバーバラにあるマクドナルドによってエッグマクマフィンが発明されるまで、卵料理の提供が行われなかった[1]。
種類
編集卵焼きサンドイッチ
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スライスしたパンに卵焼きを挟むという基本的なものだけでなく、ベーコン、ソーセージ、チーズなどを加えたり、またはハンバーガーのトッピングとしてのバリエーションもある[2][3][4]。例えば、アメリカ・ニュージャージー州で人気のある朝食向きのサンドイッチは、卵焼き、ポークロール、アメリカンチーズロールで構成されている[5]。卵焼きサンドイッチにチーズ、ベーコン、アボカドを追加すると、サウザンエッグサンドイッチとなる[6]。
少なくとも第一次世界大戦以来、イギリス軍で人気のある軽食「卵バンジョー」は、2つの厚いパンの間に目玉焼きを挟んだサンドイッチである[7]。卵バンジョーには可能であればバターかマーガリンを塗る。卵バンジョーの語源は、サンドイッチからこぼれた卵を払う行為とサンドイッチを片手で横に持つ様子が、目に見えないバンジョーを演奏するようであったからだという[8][9]。
ゆで卵サンドイッチ
編集1905年のイギリスの料理本には、スライスした半熟卵を油、酢、塩、コショウでマリネしたものと刻んだクレソンを挟んだ卵サンドイッチが記載されている。また、「卵とチャツネのサンドイッチ」は、チャツネとみじん切りのゆで卵から作られている。ゆで卵をたたいて滑らかなペーストにし、アンチョビとマスタードで味付けした卵クリームサンドイッチもある[10]。一般的には、ゆで卵をマヨネーズ、塩、黒こしょうと混ぜて、通常「卵スプレッド」「卵マヨ」「卵マヨネーズ」と呼ばれるものが 卵サンドイッチの典型的な具として使われる。
日本では、2017年上半期頃よりゆで卵とタルタルソースを大量に使用したサンドイッチが「デビルサンド」と呼ばれて話題となっている[11]。
卵サラダサンドイッチ
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脚注
編集- ^ Smith, Andrew F. (2011). Fast Food and Junk Food: An Encyclopedia of What We Love to Eat, Volume 1. ABC-CLIO. p. 221. ISBN 9780313393938 17 May 2018閲覧。
- ^ Deborah Madison (2009). What We Eat When We Eat Alone. Gibbs Smith. p. 54. ISBN 9781423607762 17 May 2018閲覧。
- ^ Tara Mataraza Desmond; Shirley Fan (2014). Full Belly: Good Eats for a Healthy Pregnancy. Running Press. ISBN 9780762455300 17 May 2018閲覧。
- ^ George Motz (2016). The Great American Burger Book: How to Make Authentic Regional Hamburgers at Home. Abrams. ISBN 9781613129425 17 May 2018閲覧。
- ^ Karen L. Schnitzspahn (2012). Jersey Shore Food History: Victorian Feasts to Boardwalk Treats. Arcadia Publishing. ISBN 9781614237273 17 May 2018閲覧。
- ^ Jasper Alexander (2016). The Hattie's Restaurant Cookbook: Classic Southern and Louisiana Recipes. The Countryman Press. ISBN 9781581575583 17 May 2018閲覧。
- ^ Tom Daziel; Terry Victor (eds.). "Banjo". The Concise New Partridge Dictionary of Slang and Unconventional English. ISBN 0415212596.
Banjo noun 1 a generously proportioned sandwich or filled roll. In military use in forms such as an "egg banjo" or a "chip banjo".
- ^ Rachel Khong; Lucky Peach (2017). All about Eggs. Crown Publishing Group. p. 57. ISBN 9780804187756 17 May 2018閲覧。
- ^ Major Des Astor (2012). The Official ARRSE Guide to the British Army. Random House. ISBN 9781446464045 17 May 2018閲覧。
- ^ Beaty-Pownal, S. (1905). The "Queen" Cookery Books No. 9: Salads, Sandwiches, and Savories, Second Edition. London: Horace Cox pp. 33-4, online [1]. Note: description based on Google Books title page, which differs slightly from Google Books "about this book" information.
- ^ 『レシピブログ、2017年上半期の「トレンド料理ワード大賞」を発表』（プレスリリース）アイランド株式会社、2017年6月29日。2022年6月9日閲覧。
- ^ Beth Allen (2004). Good Housekeeping Great American Classics Cookbook. Hearst Books. p. 67. ISBN 9781588162809 17 May 2018閲覧。
関連項目
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外部リンク
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