エコライド
泉陽興業によって製造された新交通システム
概要
編集ローラーコースターの技術を応用した公共交通機関で、世界デザイン博覧会や国際科学技術博覧会、エキスポランドで会場内輸送を担当したミニモノレール「ビスタライナー」の開発・運営ノウハウも引き継いでいる[1]。
車両や基礎構造の軽量化により建設費が1 km当たり20 - 25億円と比較的安価で、省エネや温室効果ガス削減にメリットがあるとされる。無人で運行され、最高時速は40 km/h、1回10 mの巻き上げで400 m走行可能で、最大10 kmの路線を構築可能となっている[2][3]。
平成18年から21年までは新エネルギー・産業技術総合開発機構、平成21年から22年までは関東経済産業局の委託研究として、泉陽興業と東京大学生産技術研究所の須田義大らが共同で走行実験を行い、千葉実験所に実験線が設置されていた[2][3][4]。
建設予定・計画・構想
編集- 東京都台東区(恩賜上野動物園) - 東京都交通局上野懸垂線の後継としてエコライドが採用されることが、2024年3月29日に建設局より公表された[5][6]。
関連項目
編集- 泉陽興業
- 東京大学生産技術研究所
- ローラーコースター
- ビスタライナー
- 東京都交通局上野懸垂線
- Zippar - 競合機関。同じく上野懸垂線の後継として応札したが、エコライドに敗退した[7][8]。
脚注
編集- ^ “エコライド®(省エネ型短距離都市交通システム)”. 泉陽興業. 2024年4月14日閲覧。
- ^ a b “エコライド®”. 泉陽興業. 2024年4月14日閲覧。
- ^ a b “新形式の中量軌道システム「エコライド」”. 建設コンサルタンツ協会. 2024年4月14日閲覧。
- ^ “省工ネ型都市交通システム「エコライド」”. 日本機械学会誌. 2024年4月14日閲覧。
- ^ “恩賜上野動物園新たな乗り物選定審査委員会の審査結果について”. 建設局. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “上野動物園に「ジェットコースター」型の移動手段登場へ モノレールに代わる乗り物、2026年度末に運用開始予定”. 鉄道コム. 2024年4月6日閲覧。
- ^ “夢叶えるプロジェクトに選ばれた自走式ロープウェイ Zippar が300万円資金+シリコンバレー視察きっぷを獲得! 2025~2026年に営業運行開始めざし、上野動物園モノレールの代替えも!?”. 鉄道チャンネル (2023年4月2日). 2024年1月21日閲覧。
- ^ “なぜ上野案件を取れなかったことを書くか”. 須知 高匡 (2023年4月4日). 2024年4月14日閲覧。