ミズトラノオ属 (学名Pogostemonシノニムエウステラリス属 Eusteralis) は、シソ科に属する植物で、湿地に分布する。別名はヒゲオシベ属アクアリウムの世界では、この仲間の水草や似た姿をした水草は、オランダプラントと総称される。

ミズトラノオ属
オランダプラント(Pogostemon stellatus
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : キク亜綱 Asteridae
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ミズトラノオ属 Pogostemon
学名
Pogostemon
本文参照
オランダプラント(ミズネコノオ
学名:Pogostemon stellatus
多めの炭酸ガス添加(15mg以上/リットル)、比較的強めの照明、多めの液体肥料と底床肥料を求める水草で、一般的には栽培が難しい水草のひとつとされている。調子がよいと頭頂部が赤みを帯びる。日本などに生息するミズネコノオは、オランダプラントの地域変異種といわれている。栽培はオランダプラントにほぼ準ずる。オランダプラントに比べると、黄緑色をした水草なので、「イエローオランダプラント」という別名もある。流通量は少ない。
準絶滅危惧(NT)環境省レッドリスト
ミズトラノオ
学名:Pogostemon yatabeanus
別名を「グリーンオランダプラント」という。栽培はやや難しく、清浄な水を好む。
絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
 
パチョリ
パチョリ
学名:Pogostemon cablin
インドなど熱帯地方に生育する60〜90cmの低木で、ハーブとして精油が利用される。水草ではない。
ポゴステモン・ヘルフェリー
学名:Pogostemon helferi
タイ原産、小型の種。

自生地での現状

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アクアリウムの市場では、人工繁殖したものがしばしば取引される。しかし日本の自生地におけるヒゲオシベ属の状況は極めて厳しく、絶滅してしまった地域や、絶滅が懸念される地域が存在する。特にミズネコノオミズトラノオは数が減少しており、環境省レッドデータブックでは絶滅危惧類に指定されている。

オランダプラントと呼ばれるがミズトラノオ属ではない種

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ニュー・オランダプラント
学名:Gratiola sp.[1]
草姿がオランダプラントの仲間に似ているために、この名前が付けられているが、オオバコ科[2]オオアブノメ属に属する水草である。

参考文献

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  • ピーシーズ(監修・発行)『アクアリウムで楽しむ水草図鑑』 2001年10月10日発行
  • 文・高島実 写真・佐々木浩之『はじめての水草ガーデニング』 2002年6月20日発行

脚注

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  1. ^ 水草オンライン図鑑 All About
  2. ^ APG植物分類体系による

外部リンク

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