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ジンエアー

韓国の格安航空会社
（エアコリアから転送）

ジンエアー（韓: 진에어 , 英: Jin Air）は、韓国の格安航空会社。韓進グループに属し、大韓航空のグループ会社である。

ジンエアー
진에어
IATA
LJ 		ICAO
JNA 		コールサイン
JIN AIR
法人番号 2700150032646 ウィキデータを編集
設立 2008年1月23日
運航開始 2008年4月5日
ハブ空港 仁川国際空港
金浦国際空港
準ハブ空港 金海国際空港
済州国際空港
マイレージサービス Nabiポイント
親会社 韓進グループ (韓進KAL)
保有機材数 28機
就航地 31都市
スローガン Fly, better fly
本拠地 大韓民国の旗 大韓民国 ソウル特別市 江西区
代表者 趙源泰 (CEO)
外部リンク www.jinair.com
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ジンエアー
各種表記
ハングル： 진에어
漢字： 眞에어
発音： チネオ
日本語読み： じんえあー
RR式： Jin Eeo
MR式： Chin E-ŏ
英語表記： Jin Air
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概要

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2007年6月、大韓航空が格安航空会社を設立することを検討していると公表した[1]。韓国高速鉄道 (KTX) の開業により国内線の需要が減少し、小型機材が余剰となっていた。
2007年12月、大韓航空が200億ウォンを出資し、100%子会社の「エア・コリア」 (Air Korea) として設立された[2][3][4]。
2008年4月、韓国における国際線の就航基準が大幅に緩和されたことから、2009年から国際線への参入を果たした[5]。

2008年6月15日、社名をジンエアー (Jin Air) に変更した[6][7]。既存の航空会社より約2割引の運賃としている[8][9][10]。

なお、アシアナ航空系列のエアソウル、エアプサンとは異なり、ジンエアーが新規就航しても大韓航空は同一路線を廃止していないが、コードシェアは2015年夏ダイヤからソウル発着便のみ行っている。

航空券の座席予約システム (CRS) は、アマデウスITグループが運営するアマデウスを利用している[11][12]。

保有機材

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  • 2025年現在、全31機を保有[13][14]。
 
B737-800 (HL7555)
 
B777-200ER (HL7733)

運用機材

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  • 凡例
    • C : JINI Biz (ビジネスクラス)
    • Y+ : JINI PLUS Seat (プレミアムエコノミークラス)
    • Y   : JINI Seat (エコノミークラス)
機材 保有 注文 座席 備考
C Y+ Y 合計
737-800 19 0 0 0 183 183 大韓航空 中古移管機
189 189
737-900 3[15][16] 0 8[17] 0 180 188
737MAX 8 5 0 0 0 189 189 新造機
777-200ER 4 0 0 48 345 393 大韓航空 中古移管機
合計 31 0

退役機材[13][18][19][20]

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機材 機材数 導入年 退役年 備考
737-800 10 2008年 2022年 元大韓航空機材

*合計はキャンセル数を除いた数

就航都市

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ジンエアー　就航都市
国 都市 空港 備考
東アジア
  韓国 仁川 仁川国際空港
ソウル 金浦国際空港
釜山 金海国際空港
済州 済州国際空港
清州 清州国際空港
光州 光州空港
  日本 東京 成田国際空港
大阪 関西国際空港
名古屋 中部国際空港
福岡 福岡空港
札幌 新千歳空港
那覇 那覇空港
北九州 北九州空港
高松 高松空港
宮古島 下地島空港
  中国 上海 上海浦東国際空港
西安 西安咸陽国際空港
  香港 香港 香港国際空港
  マカオ マカオ マカオ国際空港
  台湾 台北 台湾桃園国際空港
東南アジア
  タイ バンコク スワンナプーム国際空港
プーケット プーケット国際空港
  フィリピン セブ マクタン・セブ国際空港
クラーク クラーク国際空港
  ベトナム ダナン ダナン国際空港
ハノイ ノイバイ国際空港
  ラオス ヴィエンチャン ワットタイ国際空港
  マレーシア コタキナバル コタキナバル国際空港
ジョホールバル スナイ国際空港
オセアニア
  アメリカ合衆国 グアム グアム国際空港
ホノルル ホノルル国際空港

運休路線

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  • ソウル/金浦 - 釜山 : 1日4便[21]
  • 釜山 - 済州 : 1日4便[22]
  • ソウル/仁川 - 煙台 : 週4便
  • 済州 - 台北/桃園 : 週4便
  • ソウル/仁川 - 長崎 : 週3便 (水・金・日)（2015年10月25日から運休）[23]

機内サービス

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  • 機内Wi-Fiを利用し、スマートフォンなどにコンテンツを有償で配信する JINI PLAY というサービスがあったが2022年7月末に終了した。代わりにMnetなどのTVチャンネルを自身の端末でストリーミングできる「JINI TV」が提供されている[24]。タブレット端末も有償でレンタルしている。
  • 国際線ではアルコールを有料で提供している他、機内食も提供している[25]。

事故・トラブル

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  • 2018年、親会社の韓進グループの創業者一族の不祥事の一環として、会長次女が米国籍にもかかわらず同社役員登記され登記期間中に同社が航空運動事業免許変更要請を提出したことが、航空事業法施行規則上「航空事業法第9条による欠格事由」に該当するため航空免許剥奪の事由にあたるとされ、免許取消しに対する法理検討をされていた[28]。しかし8月17日韓国国土交通部は免許取り消しによる社会的影響を考慮し航空免許の取り消し処分はせず、一定期間新規路線の開設や新規航空機登録、チャーター便の運航を認めない等の制裁を科すことを発表した[29]。
  • 2023年10月18日 - 同年10月末に運行が予定されていた釜山 - 沖縄路線の運航が突然キャンセル。1500人分の航空券が払い戻しの対象となった。会社側は那覇空港側の事情のためとしている[30]。

脚注

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  1. ^ “大韓航空、格安航空会社の設立検討を明らかに”. 聯合ニュース. http://www.wowkorea.jp/news/Korea/2007/0604/10026982.html 
  2. ^ “大韓航空のLow Cost Carrier“Air Korea（仮）”2008年5月就航へ”. 大韓航空. 2015年9月26日閲覧。
  3. ^ “大韓航空も格安航空市場に参入、日本便など4路線で08年5月就航”. AFPBB News. https://www.afpbb.com/articles/-/2317410 
  4. ^ “大韓航空、国際線専用の格安航空会社「エアコリア」設立へ”. 中央日報. https://web.archive.org/web/20071128062018/http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=93240&servcode=300&sectcode=300 
  5. ^ “国際線就航基準を大幅緩和、エアコリア来年夏就航も”. 聯合ニュース. http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/04/22/0200000000AJP20080422001000882.HTML 
  6. ^ "エアコリアブランド名新たにCI発表 〜 ジンエアー誕生" (Press release). 大韓航空.
  7. ^ “大韓航空のLCC、2009年中に日本就航の可能性も－ブランド名はジンエアーに”. トラベルビジョン. http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=36468&cid=2 
  8. ^ “ジンエアー、金浦／済州線では既存航空会社より22%割安－3年で黒字転換へ”. トラベルビジョン. http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=36606&cid=2 
  9. ^ “大韓航空のLCC、7月に初便を運航へ－金浦／済州線から拡大めざす”. トラベルビジョン. http://www.travelvision.jp/modules/news1/article.php?storyid=35824&cid=2 
  10. ^ “大韓航空系ジンエア、17日から金浦〜済州路線運航”. 聯合ニュース. http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2008/07/14/0200000000AJP20080714001100882.HTML 
  11. ^ “日本発着路線をもつアルテア利用航空会社 (2015年6月現在)”. アマデウス・ジャパン. 2015年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年9月26日閲覧。
  12. ^ “Airlines using Amadeus” (英語). アマデウスITグループ. 2015年9月27日閲覧。
  13. ^ a b “Fleet Information”. Jin Air. 2024年12月12日閲覧。
  14. ^ “Global Airline Guide 2019 (Part One)”. Airliner World October 2019: 19. 
  15. ^ “Jin Air receives one Boeing 737-900”. CAPA. December 16, 2021閲覧。
  16. ^ “진에어에서도 비즈니스석 탄다…지니비즈 도입” (Korean). Herald Economy. (23 December 2021). http://news.heraldcorp.com/view.php?ud=20211223000090 
  17. ^ “Jin Air to launch 'JINI BIZ' business class on Gimpo-Jeju and Gimpo-Busan services from Dec-2021”. CAPA. 24 December 2021閲覧。
  18. ^ “Jin Air Fleet Details and History”. Planespotters.net. 2024年12月12日閲覧。
  19. ^ “연도별 도입 현황” (Korean). Ministry of Land, Infrastructure ad Transport. 2024年12月12日閲覧。
  20. ^ “연도별 말소 현황” (Korean). Ministry of Land, Infrastructure ad Transport. 2024年12月12日閲覧。
  21. ^ “釜山発着便でエア釜山が大健闘”. 朝鮮日報. http://www.chosunonline.com/article/20081226000023 
  22. ^ “ジンエアーが釜山〜済州路線撤退、国際線に注力へ”. 聯合ニュース. http://japanese.yonhapnews.co.kr/headline/2009/11/12/0200000000AJP20091112001000882.HTML 
  23. ^ “ジンエアーのソウル便、運休へ 10月25日から”. 長崎: 朝日新聞. http://www.asahi.com/articles/ASH9T55HVH9TTOLB00V.html 
  24. ^ JINI PLAY - Jin Air
  25. ^ 機内食の予約 ジンエアー
  26. ^ “半ドア飛行で引き返し　韓国ＬＣＣトラブル相次ぐ”. 産経ニュース. (2016年1月4日). https://web.archive.org/web/20160104123123/http://www.sankei.com/world/news/160104/wor1601040036-n1.html 
  27. ^ “旅客機のドア閉めず離陸、気づいて引き返す　韓国格安航空”. CNN. https://www.cnn.co.jp/business/35075744.html 
  28. ^ “”水かけ姫”大韓航空前専務の違法登記でジンエアーの免許取消しを検討＝韓国国土部”. http://www.wowkorea.jp/news/korea/2018/0509/10212292.html 
  29. ^ “韓国・ジンエアー　免許取り消しの危機免れる＝「違法役員」で物議”. http://japanese.yonhapnews.co.kr/economy/2018/08/17/0500000000AJP20180817001700882.HTML 
  30. ^ “せっかくの沖縄旅行が台無しに！韓国の航空会社が突然「運航縮小」を発表し予約者1500人が混乱”. レコードチャイナ (2023年10月19日). 2023年10月19日閲覧。

関連項目

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ウィキメディア・コモンズには、ジンエアーに関連するカテゴリがあります。

外部リンク

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